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幽霊のむーま、買い物へ憑いていく

前の話はこちらから↑

今日はクルルに、買い物に誘われたので、行くことにした。まさか何か起きるとは思っていなかったが・・・・・・。

むーまと雄玲

俺様はむーま、幽霊じゃ。子供だよ、永遠に。(幽霊だから)語尾がちょくちょく変わる、幽霊である。女の子に間違われることもある。それだけ魅力的だっていい風には言うけど、悪い風に言ったら俺様が女の子みたいじゃね~か。認めたくないのう。ここは死者の国。死者って言っても俺様、元から幽霊じゃったからのう。人間界には嫌な思い出がある。

「おいむーま!どういうつもりだ?こんなところに呼び出して。」
こちらは雄。俺様のライバルだ。まあ、俺様の足元にも及ばないがな。
「俺様じゃない。」
と冷静に言った俺様。
「お前のせいじゃなかったら誰のせいだよ!」
と怒る雄。
「確かに・・・・・・。な~んか妙だな。・・・・・・。はっ!あれは・・・・・・。」
と焦った俺様は逃げようとするが、話しかけられてしまった。
「すいませ~ん。」
とみあん。俺様が怖いのはその横のノンが怖い。だって幽霊の俺様にもビビらないんだもん。そしたらノンは
「む、むーま!」
(以下略)詳しくは↓

エマと相内?さん

「行くって言っても・・・・・・。どこに行くんだ?」
と俺様。
「そこの女子二人に、だよ!」
と言ってみあんが指さしたのは、女の子二人組だった。その二人組は何か話しているようだった。

「・・・・・・。あわあわあわあわ。」
「お~い。相内さ~ん?」
「・・・・・・。あわあわあわあわ。」
「どうしよう~。私がこんなところに相内さんを連れてきちゃったからだ~。」
「・・・・・・。内来さんのせい?・・・・・・そうじゃないよ。」
「え?ホント⁉」

「あの~。話している中悪いんですけど・・・・・・。」
とずけずけと話しかけるみあん。
「悪くないですよ~。えっとぉ・・・・・・どなたですか?」
と内来さんと呼ばれた女の子。
「みあんです!」
と自己紹介を簡単にしてしまうみあん。
「あ、えっと・・・・・・私はエマです!」
とエマ。
「な、内来さん・・・・・・。簡単に個人情報をばらしてはダメでしょう?」
と相内さんと呼ばれた女の子。
「そう?大丈夫でしょ!」
あ、この子心配だ。どうしよ。明日からこいつに憑いてあげようかな。もちろん無害で無言で。
「それはいいですね。」
相内さんと呼ばれた女の子、呆れてる~。
「すみません、知ってません?」
とノン。
「何を?あ、こっちも聞きたいことがあるんだ~。ここになぜいるか、知っている?」
と聞き返すエマ。
「エマちゃんたちがやったわけでは無さそうだね。」
とりあんが冷静に言う。
「え、何のこと?もしかしてみあんさん達がやったわけではないんですか⁉」
と相内さん。
「そうだね~。私は違うよ?」
とみあん。
「あら?何事ですの⁉」
は?

お姫様⁉

「お前誰だよ!」
と俺様が言うと、そいつのお供みたいなんが、
「ローズさまになんてことを!」
と言った。
「さま?どんな身分だよ?」
と俺様。
「ローズさまは、姫様ですよ?知らないんですか?黒のお姫様の噂。」
「すまん。俺様幽霊なもんで。幽霊には姫とかそんなんが無いのにゃ。」
「「にゃ⁉」」
俺様もついツッコんでしまった。にゃなんて、生まれて初めて出た語尾じゃ。いや、生まれて初めてと言うか、生まれてすらいるのか?こちとら幽霊だぞ?
「まさか貴方は語尾が変わることで有名なむーまさんですか⁈」
とローズ?のお供。
「ああ。そんとおりだ。何と言っても、むーま・アルゼリートだからな。・・・・・・。じゃなかった。むーま・ロキリンだからな。」
と俺様。あぶねぇ。アルゼリートネタ、通じたか?
「ロキリン⁉姫様、ロキリンを覚えておりますか?」
「はい。お母様の指輪を作った人・・・・・・?」
とローズ?
「指輪?う、頭が痛い。ガンガンする。割れそうなくらい痛い・・・・・・。」
と俺様。何か、忘れているような気がする。
「はい。もう逝ってしまいましたが。来世でも元気にしているといいですね。」
とローズ?のお供。そしたらノンが口を出してきた。
「でも、人って死んだら幽霊になるんじゃ⁉」
指輪・・・・・・逝った・・・・・・来世・・・・・・幽霊・・・・・・何か忘れている。神様とかいないかな?いたら、全部聞き出せるのに。

天使?

『神様に会いたいと思いましたか?』
ん?周りを見渡したが、それっぽい人はいなかった。
『貴方の脳に直接話しかけている、お巫女ちゃんです!』
お巫女ちゃん?聞いたことあるような・・・・・・。もう一度周りを見ると、周りの人は全員止まっていた。
「え?おいお巫女!どうなってんだ?」
と俺様が脳に向かって話しかけると、お巫女は
「お巫女ちゃんと呼んでください。』
としか言ってくれなかった。
「じゃあお巫女ちゃん。どうなってんだ?」
と俺様はちゃんと言った。
『私が時間を止めました。そしたら、長いこと話せますよね?』
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「うるせ~。」
「お巫女ちゃ~ん!あれ?いないな~。どこだろ~。」
え?時間止めたはずじゃ⁉
『いえ、ヴァンパイアの時間は止められませんでした。私の霊力が足りなかったせいで・・・・・・。あ、ちなみに私は天の子です!なんか天使らしいですね!・・・・・・じゃなかったハルカさんには何もしないで下さい。』
とお巫女。
「あ、いた~。」
と近寄ってくるハルカ?
「あんたは幽霊ね!お巫女ちゃんを頭から出して!え、あ、お巫女ちゃん?了解です~。ねえ名前は?」
「俺様はむーま・ロキリンだ。そっちはハルカだな。お巫女から聞いた。後ハルカ、お巫女を頭から出してくんないか?」
と俺様。
「そうね。わかった。」
と言って倒れこんだ。
「だ、大丈夫か⁉」
と俺様は大きな声でいった。
「大丈夫だ!それより巫女を頭から出すときの条件がある。」
条件?
「前世と来世について興味を持つな。それだけだ。じゃあ今から出すぞ。」
と言って指を鳴らした。
「わぁ!何で出てきちゃったんでしょう?あ、さようなら~。」
嵐みたいな人だったのう。
「う、ううん。あれ?お巫女ちゃんは?」
あ、なんか今起きたみたいな感じだな~。もしかしてなんかに憑りつかれていたとか?十分あり得る。ハルカの肩の上をジーと見つめていると、黒いもやもやが見えてきた。この霊気は、
「魔王様⁉」
魔王様は地獄の管理人と死者の国の管理人だ。俺様を作った人だと言われている。
「なんじゃ?と言うか、なんで前世や来世を考えとったんじゃ?」
と魔王様。
「いえいえ、何にもありませんよ?」
と俺様。
「そうか。なら安心した。じゃあのう。」
と言って姿を消した。
「むーまさん、すみません。ここはどこなのですか?」
とハルカ。
「まさか⁉」
と俺様。

ご対面

「こんにちは~。天界の生物から、キューピッドナンバー121番が来ました!」
「こんにちは!あたしは小悪魔ナンバー21!」
「こんにちは~。神様じゃ。ここに呼び出した理由は、これから皆はコラボを始めるのじゃ。」
何言ってるんだ。このじいさん。
「コラボウィークを始めるのじゃ!では一日目はこうさせよう!
一日目 ちょいと変わったノンさん&ヴァンパイアのハルカと人間のカイ
二日目 恋のキューピッドみあん&幽霊のむーま
三日目 魔法少女になりました⁉&お姫様雪乃
じゃ。その他にも自分たちで話し合って決めるのじゃ。」
コラボウィーク?みあん?はぁ。めんどくせーけど神様って言ってるし、言うこと聞いてたらその内やってきて話を聞けるようになるだろ。
「は~い。わかったぞう。」
と俺様。
「よろしい。では明日からスタートじゃ!」

その後、時間が元に戻った時のノンさんとみあん以外は
「・・・・・・?」
となっていた。ノンさんとみあんは
「なにそれ!楽しそう~。」
と楽しみにしていた。

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