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ちょいと変わったノンさん~買い物?~

お誘い

おれ、るい。
「るいるい、買い物行かない?」
こっちはノンさん。
「買い物?」
とおれ。
「祭り、一緒に行きたいって思って。その祭りの服を選ぶために一緒に行きたいなって。」
と理由を話すノンさん。
「わかった、行こう。」
とおれ。

買い物!

「ねぇるいるい、この花柄の黄色の浴衣どう?」
とノンさんが聞いた。おれは、
「ノンさんには紫の浴衣の方が似合うんじゃないのか?」
と意見をすると、ノンさんは
「るいるいが意見してくれるとは思わなかった。」
と言った。
「なっ!失礼な。」
とおれ。ノンさんにとっておれはどんな風に見えてるんだよ!まあ確かに意見なんてめんどくさいけど。
「じゃあ私、花柄の紫の浴衣を買うね!」
と言って、お会計へ行った。そして、お店を出ると・・・・・・。

え?まさかみあんさん!

ううん・・・・・・?
「いるい、るいるい、起きてってば!」
ノンさんの声が聞こえる。おれが目を開くとおれは暗い所で倒れていた。
「起きてって!」
「五月蠅いよ。おれは起きてるし。」
と言って座る。
「お~い、るいるい?起きてる?起きて~。」
これは絶対ふざけているよな。いくら暗い所だと言っても顔とかは見えるはず。
「そこ五月蠅い。静かにしとけよ。」
と後ろから声がかかった。
「シオン!静かにしとけじゃないから。とりあえずみあんを起こさないと。」
とそのまた後ろから。そしたらノンさんが言った。
「りあんさん?」
り、りあん・・・・・・?
「ノンさんですか?」
とりあん?さん。
「そうです。ノンです。」
とノンさん。
「やっほ~。ノンッチ!」
み、みあんさん!
「やっほ~。みーちゃん。」
ノンさん、前の時よりみあんさんと仲良くなってない?
「ねぇみあん、ノンさんの声が聞こえた途端起きたよね。本当は起きていたんじゃないの?」
とりあんさん。みあんさんは
「ギクッ!」
自分で効果音付ける人初めて見た。
「それよりお姉ちゃん、人がいっぱいいない?」
と誤魔化すようにみあんさん。
「その手には乗らないわよ。・・・・・・でも、人がいっぱいいるね。」
とりあんさん。確かに・・・・・・。暗かったから周りを見ていなかったけど、周りに自分達を合わせて19人いる。他のグループたちも困っているようだ。
「こんな暗い所でこの人数。嫌な予感がするわ・・・・・・。」
とりあんさん。

りあんさんの嫌な予感が当たるとは、この場にいる全員が思ってもいないことだった。

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