テキトーを重視して─────────────

「昴、何やってんだよ」
と寸也斗が俺の肩に手を掛けた。
「辞めてくれ、同情なんてするな、、、」
寸也斗、頼むからお前も100点から落第してくれ。。。
「奥の手を使わないといけないじゃねえか」
何をするつもりだ!
「え、裏口進級」
え、裏口進級?ナニソレ怖~。どういうこと?裏口入学みたいな感じ?
「あ、聞いてなかったのか。このテスト、100点取らないと留年するぞ」
・・・・・・ハイ~⁉
え、
う、
ん?
なんて?留・・・・・・年?
聞き間違いだよな、うん。きっとそうだ。
「だから、裏口進級の為の資金を作っといた方が良いぞ~」
・・・・・・あぁ、裏口進級って、裏口入学と一緒みたいなもんじゃん。ていうか、うち、ビンボーなんですけどぉ~⁉
「えぇ、彼女にでも縋ってくれば?」
彼女?
「お前、マイラの彼氏なんだろ?」
は?え?何?どんな勘違い?え?あ?ん?てか今日ハテナ多いな(メタ発言辞めろ)
「あぁ、婚約者だったか」
・・・・・・確かにそういう回あったけど!(回言うな、回って!)
あ、、、確かにそうだ、見ず知らずの俺なんかに資金をくれるかは謎だけど、聞いてみるだけ聞くか~。

~マイラの家~
俺はマイラの部屋に入れてもらった。マイラに頭を下げると、マイラは言った。
「良いよ~。でも、将来的にうちに婿入りするって、誓ってくれる?」
・・・・・・婿、入り・・・・・・?
「結婚してくれる?」
えぇ、将来の事は、、、
「あっ、でもいいや。これ、ど~ぞ!」
マイラは俺の前にドサッと紙の束を置いた。
「これは、、、」
あっ、これ聞いたことある、契約書?って奴だ。
「契約書だよ、よく目を通して見てね☆」
なんか、これはよく読まないとコワいことになりそう。
俺がジッと契約書に目を通していると、気になる単語が出て来た。
「これさ、結婚を頂戴ってあるけどどういう事?」
「結婚じゃなくて血痕だ。血痕を垂らして、永遠の誓いをするんだよ」


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