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【読書記録】詩という仕事について

以下、引用のみ。

こうしたものは、われわれの内部に深く根ざしているがゆえに、そのわれわれが分かち持つ、ありふれた記号によってのみ表現され得るのです。(p.33)
彼らはもっと有意義なことを考えていました。その望みは、自国語が原語と同程度に、優れた詩を産むことが可能であることの証明でした。(中略)ある作品を読んで、自分の力のおよぶ範囲で、自分の物した言葉の既知の可能性のなかで、自分なりの作品を産んでいく、そうした詩人の仕事としてです。(p.101-102)
耳は何かを期待するようにできているが、その期待するものを得られない(p.157-158)
結局のところ、言葉とは何なのでしょうか? 言葉は、共有する記憶を表わす記号なのです。(p.166)

J.L.ボルヘス 鼓直訳 詩という仕事について 岩波文庫 2011