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1月観劇感想~『オデッサ』

先月は1本、ホリプロの『オデッサ』を観劇しました。三谷幸喜さんによる新作オリジナル、出演者は柿澤勇人(カッキー)、宮澤エマ、迫田孝也の3人のみ。しかも三谷さんからこの3人への宛書きとのことで、まぁなんとも贅沢です。

三谷さんに見初められ、オファーされ、オリジナルの新作を宛書きされるなんて、役者冥利に尽きるでしょうね~。

舞台はアメリカの田舎町、オデッサ。地元の警官がエマ、ある事件の容疑者で英語が話せない(という設定)のが迫田さん(しかも日本語は鹿児島弁!)、取り調べの通訳としてそこに放り込まれるのがカッキーという3人芝居です。

実際の芝居ではエマは英語と日本語、カッキーは英語と日本語の標準語&鹿児島弁、迫田さんは鹿児島弁で、まーそのやり取りがテンポよくクスリと笑わせられるしさすがの三谷作品でした。エマはもともと帰国子女でバイリンガルなので英語も問題なく、まさにエマにしか出来ない役。さすがの上手さでした。自然な演技も好感がもてます。そしてカッキー、英語の長ゼリフも鹿児島弁もお見事。三谷さんはとにかくカッキーには大変なことをやらせたいんですね(笑)。迫田さんも面白かった~。終盤は迫田さんがキーになるのでオチがわかるまでハラハラしつつも見応えがありました。

エマvs迫田さんの取り調べを、通訳のカッキーが介して行うことで生じる駆け引きや勘違いがお話の中心。こういうストーリーをどうやって思いつくんでしょうね。三谷さんのアイディアがすごいです。原作なしのオリジナルというのがこれまたすごい。これからも三谷作品に興味を持って追いかけていきたいと思いました。

カッキーはもちろん、舞台俳優としてのエマが大好きなので、これからも舞台を主戦場に活躍してくれるといいなーと思ってます!


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