YUZURUの書斎

YUZURUの書斎です♪ 色々な物語を描いて行きます♪ 各種SNSも是非ご覧下さい♪

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最近の記事

蟹葉荘 第二話

(ラジオ音) 「ざーー…センジツオキ…ざーー…ワガサヤマノ…ざー…ムノケッカ…ざーー…メイシマシ…ざーー…ヲチョウサチュウ…ざーー」 コンコンッ‼︎ 「どうぞ。」 「よぉ。ワシは103号室に住む宇島言うもんや。」 「どうも。」 「どうもやあらへん。新入りのくせに挨拶も無いとはどう言う事や。」 「いや、ここ獄中か。…えっ?収容されてる?」 「そうそうそう…いつか娑婆に出れる日を夢見て、…何言わしとんじゃ。」 「反社会勢力ですか?」 「率直に聞き過ぎや。ウィスキ

    • 【蟹葉荘】第一話

      「ざーー…サクジツオ…ざーー…ワガ…ざー…クズレ…ざーー…130メー…ざーー…ソンカ…ざーー…ジンシンヒガ…ざーー…カクニ…ざーー…マセン。」 「このラジオは何ですか?」 「防犯対策の一環でこの付近で何かが起こると、流れる様になってるんだよ。 平和な地域だから普段は鳴らないんだけど、なんせ昨日はそこの山で水害による土砂崩れが起きたからね。今日はラジオが流れっぱなしだよ。」 「…これじゃ何が起きたか分かりませんね。」 「時間帯によって変わるよ。…今は回線が混雑してるんだ

      • 愚かでイかれた偉大な男

        瞬い閃光が走り、激しい轟音が唸る。 辺り一面は焼け野原となる。 高い所に頻繁に起こるそれを天へ近づこうとする者に対する『神の裁き』だと人々は言った。 そこに1人の男が 「あれは神の裁きなんかじゃ無い。ただの放電現象だ。」 と言った。 人々は笑った。 この男は恐れ多くも『神の裁き』を電気による自然現象だと言い張るのだ。 「どうかしてる。」 「愚かだ。」 「イかれてやがる。」 人々はその男を罵った。 その後、その男は様々な仮説を立てるが人々は聞く耳を持たなかっ

        • 悪魔と呼ばれた男

          悪魔と呼ばれた男について話そう。 その男は幼少期から電話帳を開き、乗ってある全ての数字の総和を言うという遊びを行っていた。 11歳の時には数学者の前で大学数学を解いて見せ、あまりの解法の鮮やかさに数学者を感動させた。 そしてある日その男は2人の男と水素爆弾の効率概算で競った。 1人は手回し式計算機で計算し、1人は計算尺で計算した。 そしてその男は腕を組み、天井を眺めていた。 結果は天井を眺めていたその男が最も速く、正確なものだった。 計算尺より速く、手回し式計算

        蟹葉荘 第二話

          マフィアが創った理想郷

          アメリカネバダ州の砂漠の中にある町。 そこには水源があり、いわゆるオアシスだった。 時はゴールドラッシュ。 金を掘り起こそうとカリフォルニア州へ向かう者が後を絶たなかった。 カリフォルニア州への中継地点としてその町に宿泊客が多くなりその町には宿泊施設が増えて行った。 しかし、ゴールドラッシュが過ぎると所詮砂漠の中の町だ。 次第に客足は減って行った。 そんな中1人の男がその町を訪れた。 男の名は『ベンジャミン・シーゲル』 ニューヨークのマフィアだ。 彼は素行の悪さか

          マフィアが創った理想郷

          ある女の復讐劇

          1519年 ユカタン半島に『エルナン・コルテス』という男が600人程のコンキスタドールと呼ばれるスペイン人を従え、上陸した。 当時栄華を誇っていたアステカ帝国を征服しようとしたのだ。 1521年コルテスの手により、アステカ帝国の首都テノチティトランが陥落し、アステカ帝国は滅んだ。 少数精鋭だったコルテスがアステカ帝国を征服出来た理由は大きく2つある。 1つは当時アステカ帝国では天然痘によるパンデミックが起こっていた事。 もう一つはマリンチェという女性。 彼女はコルテ

          ある女の復讐劇

          最も死神に嫌われた日本兵

          最も不運な日本兵の話をしよう。 今を生きる私達にとっては軍人として戦場へ行く事自体が不幸だと思うが、その中でも飛び切り、かなり個人的な見方があるが最も不運に見舞われた男の話。 その男は幼い頃ヤンチャなガキ大将だった。 男は頭も良く、身体能力も高いまさに文武両道だった。 彼が軍人になると、23歳でパラオ諸島アンガウル島に軍曹として着任する。 そこから日本へ帰還するまでの彼は不運の連続だった。 彼が派遣された戦場は自軍1400人、敵軍2万2000人というどう見ても負け戦だ

          最も死神に嫌われた日本兵

          正義の物語

          昔々朝鮮半島の百済という国が滅んだ。 百済の王子『余豊璋』は敵から逃れる為にかつてより交流のあった倭国へと逃げた。 吉備という所まで逃げ、吉備の者達にここで匿ってくれないかと懇願した。 当然言語は通じないが百済の者達の思いは通じ、吉備の者達は百済の者達を受け入れ、『鬼城山』という山城で身を隠す事を提案された。 百済の者と余豊璋は吉備の者達に深く感謝した。 百済の者達は造船技術や製鉄技術に長けている者が多く、恩返しに吉備の者達の為に働いた。 それにより吉備の国は豊かになって

          ポケモン世界の神話

          …ここは何処? …僕は誰? …何も無い。… …誰も居ない。… そのモノは3つの分身を創った。 1つが生まれると時が動き出した。 1つが生まれると空間が広がって行った。 1つが生まれると全ての物質の反物質が産み出された。 さらにそのモノは無数の命を創った。 しかし無数の命は不動のままだった。 そこでそのモノは、特別な3匹の命を創り出した。 感情、意思、知識 それにより、世界が出来た。 世界が出来て行く事を確認すると、そのモノは深い眠りについた。 時が

          ポケモン世界の神話

          【タケシ伝】第三話

          皆様は呪いを信じているだろうか? 私は信じている。 そのきっかけは小学2年の頃である。 今回は『タケシ伝』の中で身の毛もよだつ怖い伝説を紹介しよう。 〜タケシis kittokuru〜 「グワーグワー‼︎ドュクシ‼︎」 右手にカナヘビ、左手に虹色トカゲを持ち、タケシは怪獣ごっこで遊んでいた。 タケシは地元の中でカナヘビや虹色トカゲを捕まえるのが異常に上手かった。 本人いわく、「俺トカゲの傀儡子やし」との事だ。 「ドゥン!ドゥン!ドュクシ‼︎」 タケシの怪獣ごっこが段々白熱

          【タケシ伝】第三話

          学生の頃の恐怖体験【知らない番号】

          6年程前、まだ私が学生だった頃の話。 ある朝学校へ通学していた。 プルルルルルッ! 知らない番号から電話がかかって来た。 市外局番からの電話で、画面には『福島県福島市』と表示されていた。 「もしもし?」 「ザー…ザーザー…。」 ノイズの様な音だけ聞こえる。 「もしもーし?」 「ザー…ザーザー…。」 30秒程で電話が切れた。 間違い電話だろうか? その時はあまり気に止めず学校へ向かった。 しばらくして携帯を見ると、2件の不在着信と1件の留守電が入っていた。 留守電を聞いて

          学生の頃の恐怖体験【知らない番号】

          【タケシ伝】第二話

          皆さまはプラシーボ効果というものをご存知だろうか? 簡単に言うと自己暗示や催眠などによる脳の錯覚である。 例としてこんな話がある。 ある男に目隠しをして、アイロンの音を聴かせ、アイロンを腕に当てると言う。 その後熱していないフォークを腕に当てると当てた部分が火傷したという話。 人間の思い込みは時に、現実になる。 今回するお話は小学生の頃、プラシーボ効果を目の当たりにした時の話。 〜タケシis Esper〜 「俺こっから飛び降りれるで‼︎」 私が言うとタケシは少し驚いていた

          【タケシ伝】第二話

          【タケシ伝】第一話

          これからお話する物語は私とタケシという男が小学生の時のお話である。 このタケシという男は地元で数々の伝説を残している。 地元で伝説を残すには勉学やスポーツに秀でる事、もしくは素行の悪さや腕っぷしの強さ等がメジャーだが、このタケシという男は一風変わった事で伝説を残している。 〜Takesi is real ironman〜 「車通る時にギリギリまで足伸ばしとくゲームせえへん?」 タケシが言う 「何で?」 私が答える 「びびってんの?」 この言葉は私の地元ではキラーワードでこ

          【タケシ伝】第一話