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プレゼントの時間

6月の休日。
誕生日が近い家族へのプレゼント探しに出かけました。

物欲が少ない人なので
「何が欲しい?」と聞いても
「うーん、何でも」
という答えが返って来ます。

それならば自由に選ばせてもらおうと、張り切ってショッピングモールに足を運びました。

仕事で使えるものが良いか、はたまた普段使いできるものが良いか。
使いそうなものを想像しながら、色々なお店に入って商品を見るものの、「これだ!」というものに出会えず......。


友人へのプレゼントなら、好きな色や好きなブランド、最近夢中になっているものなど、今までの付き合いや直近の会話の中からヒントを探り出します。

私が友人に選ぶプレゼントの基準は、


“自分で買うにはちょっと贅沢なもの”
“見た瞬間に笑顔になるもの”


綺麗な刺繍が施された手触りのよいハンカチ、成分にこだわった香りのよいハンドクリーム、忙しい日々の癒やしになるような小さな置物、特別な日に開けたくなるような珍しい味の紅茶、まるで絵本やアートのようなパッケージのお菓子など。

自分で買うと勿体なくて使えない、でも誰かからもらえるならぜひ使ってみたい。
そう思ってもらえるものを選ぶことを意識しています。

そして何より大切にしているのは
「可愛い!」
「これ良い!」
という直感。
商品を見た瞬間、思わず自分が笑顔になってしまうくらいの。


家族へのプレゼント選びは、友人と違って直接「欲しいものある?」と聞くようにしています。
私が家族に渡すプレゼントの基準は、

“もらって助かるもの”
“本当に欲しがっているもの”

友人へのプレゼントはサプライズ要素が強いですが、家族には実用的なものを選ぶことが多いです。

プレゼントを渡した時のリアクションは他人よりも家族の方が分かりやすいので、
「心から喜んでもらえた」
「ちょっとイマイチだったかな」
とその場で判断できてしまいます。


何を渡しても「ありがとう」と喜んで受け取ってくれる、
そういう優しい人たちだからこそ、本当に喜ぶものを渡したい。


できれば欲しいものを素直に言ってもらえると、リサーチしたりお店を絞って商品を探せるので、じっくりとこだわったものを選ぶことができるのですが、
今回は「何でもいいよ」と答える家族へのプレゼント探し。


家族といえど、好みを完全に把握することは難しい。でも、本人の趣味や潜在的な好みは理解しているつもりです。
行動や普段身に付けているものも具体的に想像できるので、本人が必要とするものと必要としないものがはっきりと区切られてきます。

それならば早く探せるように思いますが、そこは逆で、友人よりも家族へのプレゼント探しの方が時間がかかります。

何を見ても
「いや、これは使わないよね」
「これは、似合わないかな」
と思ってしまうのです。


ぐるぐるとお店を巡り、あれでもない、これでもない、と行ったり来たり。

今日のところは諦めようかな、と思いながら、最後にとある雑貨屋さんに立ち寄りました。
このお店は、その家族が普段利用するようなお店と全く雰囲気が違うので本当にただ寄ってみただけでした。

棚の間を移動しながら、ふっと視界に入ったマスコット。


これは!

家族が以前「このキャラクター、わりと好きなんだよね」と話していて、近くに扱うお店が無いからと、今回は除外していたものでした。


これだ!

手に取ると、小さいながらもすべすべと柔らかい肌触り。
キャラクターの表情も、私の喜びを分かち合うかのように口をひらいて笑顔です。

すぐにレジに持っていき、大切に包んで持ち帰りました。


誕生日当日にあげる予定でしたが、あまりにも可愛らしくてぜひ使ってほしいので、数日前ですが渡すことにしました。

本人に渡すと
「え、何で! すごくかわいい」
と、とても喜んでくれました。
そのキャラクターの商品はわざわざネットで取り寄せないと手に入らないと思っていたようです。

プレゼント探しは、見つかるまでは大変な時もありますが、あげる相手のことをゆっくり考えることができる楽しくて貴重な時間です。

普段の感謝の想い、“これからもよろしくね”という想い、“好き”という気持ち、たくさんの想いを込めて


誕生日おめでとう!


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