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ぼそっとでた『7文字の言葉』に、価値観が隠れていた話

ぼくは、ある仕事に携わっていた時、ずっとモヤモヤしていた。そのモヤモヤの根源に気づいたのは、自分が口から発した『たったの7文字』だった。


ーーーはぁ。疲れた。⤵︎⤵︎⤵︎

もし今モヤモヤするのであれば、ぼそっと出る言葉を意識してみよう。ぼそっと出る言葉を意識してみると、自分の価値観を見つけられるかもしれない。


例として、ぼくの実体験をあげてみる。


あたりが車のヘッドライトで照らされる時間帯の18:00、だんだん廊下でカツカツと歩く音が響いている。

ーーーそろそろ今日の勤務時間が終わるなあ。

今日はとても忙しい日だった。午前中は、朝から3つの会議に出席した。午後は会議で出たタスクをこなした。自分だけで解決しないことが多く、いろいろな関係者にへり下りながら話を進めていった。情報をまとめるためにパソコンの前に張り付いてPowerPointに文字をパチパチと打ち込む。そうこうしているうちに、時間があっという間に過ぎていった。ハッと気づいて時計を見てみると、

ーーーもう16:30か。

そこからはラストスパート。瞳孔が開いた目でパソコンに向き合って作業を行う。合計10本の指が高速でキーボードを叩く。オフィス中に響き割るんじゃないかと思うカチカチという音。そんなことは気にせずに作業をする。

ーーー今日はこれを終わらせる。

そんな作業をしているうちに、気づいたら18:00。もう退社の時間。限りのある人生の8時間が、あっという間に消えてった。仕事が終わり、パソコンをシャットダウン。パタンとパソコンを折り畳む。その時に思い浮かんだ言葉は、これだった。


ーーーはぁ。疲れた。⤵︎⤵︎⤵︎


ぼくはこの言葉に価値観が隠れていると思う。

その疲れたは、やり切った『疲れた〜⤴︎』ではなく、やっと終わったという『疲れた〜⤵︎』だった。もしめちゃめちゃ忙しい1日でも自分にとって有意義な取り組みができていれば、『下向きな疲れた』ではなく、『上向きの疲れた』が出てくるはずだ。

多くの社会人がこんな経験があるのではないか。組織の中にいると目的のわからない仕事が降ってくる時がある。一応目的は聞くものの、『急ぎだからとりあえずまとめといて』と一蹴される。しょうがなく作業は行うものの気持ちは乗らない。

ーーーもっとやるべきことがあるのに。

結局、1日中腑に落ちない状態で仕事を行った。1日が終わった時には気持ちの良い疲れではなく、気分の悪い疲れを感じた。結果的に、ぼそっと『疲れた⤵︎』という言葉になった。


でもそれは、『チャンス』でもある。

もし嫌な疲れを感じた時は、自分がやりたくない、意味を感じない仕事ということに気づけるチャンスだ。逆の言い方をすると、『自分がやりたいことは何か?』をしっかりと定められる良い機会だ。そしてその嫌なことを解決するためのサービスを立上げて、数億円の事業にしてしまう起業家もいる。

要は、嫌なことは無駄なことだと思いがちだが、それは誤っている。嫌なことは裏を返すとかっこ『新しい発見を生み出す』こともある。

もし今何かでモヤモヤしているのであれば、一度自分が嫌だったこととか、腑に落ちなかったことを思い出して欲しい。そして、なんでそう思ったのか、ひとことで表してみてほしい。

はぁ。疲れた。
⬇︎
『退屈だった』
『人任せすぎだ』
『時間がなかった』

その言葉が出てきたら、なんでその言葉になったのか、シチュエーションをイメージしながら深掘りしてほしい。

『退屈だった』
⬇︎
『単純作業すぎて身が入らなかった』
『静かな場所すぎて気分が乗らなかった』

など、いろいろ理由があるだろう。しかし、その理由を裏返すと以下のようになる。

『単純作業が退屈だった』
⬇︎
『頭で考える仕事をもっとしたい』

これが価値観だ。

今なかなか思うようにいかない環境が続く世の中だが、これから長い未来に向けて一度自分の価値観と向き合う時間を作ってほしい。そして、自分がやりたいこと、向いていることをぜひ見つけて欲しい。

ぼくは、ぼく自身が悩んでいた時期に感じたことを記事にしてみて、この記事を見てくれた方が何かやりたいことが見つかる、そんなきっかけになれば嬉しいなと思い、書いてみた。

End

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