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なんのために働いてるのかな

今週はプロジェクトで最も負荷がかかる一週間だったのに加えて、水曜日が祝日だったので一日当たりの仕事量がパンク寸前でした。
一週間の仕事の総量が変わらないのに、勤務日が4日になるとただの地獄で、祝日も仕事をする羽目になり、なんだか損した気分になります。
結局土日にも仕事を持ち越してしまい、今は現実逃避のためにnoteを書いています。

最近はモノクロの持つ魅力に引き込まれつつあります。
日常から彩度を抜くと世界ってこんなに優しくて静謐なんですね。

今週は少し考え込むことがありました。
以前のプロジェクトで一緒に働いていたマネージャーが体調を崩し、長期休暇を取ったそうです。
当時のプロジェクトでは、僕のことをとても信頼し仕事を任せてくださり、同時に僕の意見を傾聴し尊重してくれる人でした。
また、とにかく優秀なマネージャーだったので、その優秀さゆえに仕事が降り積もり、さらに仕事が原因で家庭でも不和が生まれ、現在別居中とのことでした。
一緒にプロジェクトに入っていた時、”ゆゆゆさんにはなんか色々と話してしまうんですよね”と言いながら、何度か愚痴をこぼしてくれたことがありました。
その時、自分と一回りくらい違う人間のあまりに別次元の悩みに対して何も言うことができず、それはつらいですね…とただただ共感することしかできませんでした。

もう一人、こちらも以前プロジェクトで一緒に仕事をした後輩がいました。
彼はプロジェクトの精神的/身体的負荷に耐えられず、一度長期休暇を取り、また戻ってきたのですが最近忽然と姿を消しました。
最後に話したのが僕でした。
オフィスにいると明らかにしんどそうな顔をしていたので、別プロジェクトでしたが声をかけ、ランチに行った翌週にいなくなりました。
ランチに行った時、彼の求める働き方や性格が明らかにこの業界の働き方には向いていないと思ったので、”この業界がすべてと考えないほうがいいです。○○さんは優秀だし他にもっと○○さんに合った環境があると思います。ここがすべてと思うとつらくなるので他にも選択肢はあって、ここで精一杯やって合ってなかったら別のところに行けばいい、くらいのスタンスだと少し楽に働けるかもしれないです。”といったようなことを伝えました。

結局この2人に対しての自分の向き合い方が正しかったのか、ベストだったのかと少し考えてしまいます。
マネージャーに対してはすごく距離を取ってしまったので、もう少し寄り添える言葉をかけることはできなかったか、とか、後輩には今この場で必死に頑張っている彼に対し、他の場所もあるというのは適切だったのか、などグルグル考えてしまいます。
答えが無いのは分かっているのですが、もともと自分は人に対して距離を取ってしまい、その人のために本当は言ったほうがいいことを言えず、耳当たりの良い言葉や共感で逃げてしまうことが多々あります。
少なくとも自分が今後も関わりたい、大切にしたいと思う人に対しては、一歩踏み込む勇気を持つべきなんだろうなと思います。

あとはこの会社の、社員を人間として扱わない考え方にも辟易としました。
今回の2人以外にも激務で精神を病んで退職するのは日常茶飯事です。
そんな人たちを見て”やっぱり耐えられなかったか”と冷笑するような人たちさえいます。
人間を売り物にしているビジネスの特性上、サービス品質を保つにはある種能力主義的な考え方をベースに新陳代謝を促すというのは必要だと思いますが、だからと言って人間を使い捨ての機械のように扱っていいとはならないと思います。
よくこの業界ではクライアントファーストという言葉が言われますが、個人的にこの言葉が大嫌いです。
”お客様は神様”というのをかっこよく言ってるに過ぎないのですが、自社の社員を差し置いて顧客のほうが大事と臆面もなく言える精神が本当にわかりません。
自分が去年仕事でつらかった時に上司に相談すると、”クライアントファーストで考えると、プロジェクトを抜けるのではなく耐えてください”と言われました。
精神的に限界に近づいておりSOSを出している人間に対し、”お前より顧客のほうが大事なので働け”と言われている気がして一気に感情が抜けた感覚がしたのを覚えています。

今の仕事の内容は楽しい部分も多く自分の得意分野でもあるのですが、やっぱり人間的に尊敬できる人と働けるような職場がいいなと思い始めました。
少しネガティブな文章を書いてしまいましたが、読んでくださりありがとうございます。

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