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写真にしみじみと向き合ってみる

銅板にバターを溶かしたような質感、、
現代人よ、どこへゆく。

昨日、今年取った桜の写真を印刷してみました。
ファインダーをのぞいた時に心拍数が上がったり、思い通りのレタッチができた時に嬉しさが込み上げてくることはこれまで何度かありました。
ですが、印刷した写真を手に持ちながら眺めた時、じんわりと染み渡るようなしみじみ感を初めて味わいました。
サウナ上がりにハイボールをぐいっと胃に流し込むのもいいですが、深夜に本を読みながらちびちびウイスキーを飲むのもいいよねという話です。
あ、ちょっと違う気がしてきました。
とにかく、スマホのアルバムとかで撮った写真を見ている時は、いくつかの写真の中の一枚を見ている感じですが、印刷して手に持ってみるとその写真と一対一で向き合っている感覚がします。
あ、撮りたいという衝動が手をカメラに運び、震える指を抑え呼吸を整えながらシャッターを切り、鼓動の高鳴りを感じながら早足で家に帰り、首を捻りながらトーンカーブを曲げ、後日印刷をした写真を見てしみじみと感傷に耽るのが良い写真なんですかね。知らないですけど。

話は変わり、昨日はいつものようにコンカフェで映画の話をして、帰りはスカイツリーが見える銭湯に寄って帰りました。
銭湯に行くといろんな人々の生活が感じられてとても落ち着きます。
露天風呂で常連のおじさんたちの会話をずっと盗み聞きしながら、青から黒に染まりつつある空をぼーっと眺めていました。いい一日だった。。
だいたいこんな話をしていました。

おじA「東京に熊が降りてくるらしいよ」
おじB「はえ~、恐ろしいねぇ。町田で熊が出てきたニュースあったよね」
おじA「町田はニュースあったね。もう23区まで降りて来るらしいよ」
おじB「やっぱり餌足りてないのかね。でも町田に熊が出たニュース前見た気がするけどな」
おじA「町田と23区は距離あるじゃないすか」
おじB「距離あるね。都心でもタヌキとかテンとかはいるよ」
おじA「テンもいるんすね~、へぇ~」

大黒湯のおじさんたち

絶妙に嚙み合っていないな~と思いながら、でも楽しそうだな~ちょっと混ぜてほしいな~と思いながら聞いていました。

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