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ウェイコンが新規事業にこだわる理由

なぜウェイコンが経営者や新規事業を創出できる人材を創ろうとしているのか。僕たちの親世代は大企業を信じ、良い大学に進学し、大企業に就職し、60歳で定年退職し人生を終えるという道を歩んできました。これは羨ましいかもしれませんが、我々も同じ道を歩むべきかどうか、それについては違うと思います。厳密に言うと歩めない可能性が高い。

現在はチャットGPTのようなAIの時代であり、情報インフラが整っています。僕は日々、チャットGPTを擦れるくらい活用しており、思考の拡張が可能で、ある程度の情報があればどんなビジネスモデルも模倣しやすくなっています。これが進むと、効率よく事業を展開する人が現れ、事業の寿命が短くなるでしょう。模倣が容易になり、競合が増え、事業の流行が速くなるため、特定の会社かつ同じビジネスモデルで長く生き残ることは難しくなります。

一方で、労働者の視点から見ると、人生の総労働時間は延びています。これは、寿命が延びたため「人生百年時代」と言われるようになったからです。かつては60歳で定年とされていましたが、将来は70歳、75歳、場合によっては80歳で働く時代が来るかもしれません。35年間のキャリアで十分と思っていた時代が、気づけば1.5倍に伸びています。

新しい環境に適応できる人でなければ生き残れないという現実があります。現在流行りのコンサルタントや机上で完結する仕事の価値が減少しています。もちろん非常に優れた戦略コンサルタントは依然として価値があります。しかし、これからはベンチャー企業をリードする人や、小さな会社でも自分で事業を起こす人が注目され、価値を持ち続けると思います。その価値も永遠には続きませんが、自らがその経験をもって地位を確保するしかありません。僕自身、大手企業に勤めていることからわかるのですが、ベンチャー企業の魅力に憧れつつも、雇用面や年収の面で完全には手放せない部分があります。それでも、これらの能力を身につける必要があります。

一方で、経営系の能力がなくても生き残れる人たちがいます。それは、対人関係つまり営業に非常に優れた人たちです。夜な夜な飲み歩き、コミュニケーション能力を高く保てる人はどんな時代も無敵です。どんなに技術が進んでも、最終的には人間が決断を下すのです。それには、やはり人間関係・忖度・癒着が大きく影響します。こうした人たちの価値は、言うなれば昭和の時代のような「枕営業」という言葉が指し示す通りですが、今日ではその言葉が示すような状況は望まれません。でも、そうした風潮があるために、何かを綺麗に上手にこなそうとする心理が働きます。もちろん、不適切な方法で仕事を取ることは許されるべきではありませんが、自分の魅力や熱量で仕事を獲得することでしか事業の寿命が短くなることに対して抗う手段はありません。

自分で新規事業を立ち上げ、経営する経験を持ち、社会で生き抜くか、自分の魅力で仕事を獲得するかのどちらかです。どちらを選ぶかは自分自身の自由ですが、僕は意外と両方に興味があり、全部やってみたいと思っています。自分のビジネススキルが追いついていないところ多々もありますが、そこは頑張っていきたいと考えているし、ウェイコンのメンバーも自然と身についてくれたらと願っています。

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