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自分の欲望と他人の欲望。

自分の欲望が明確な人、ぼやけている人、何をやればいいかわからない人と、様々なタイプがいる。人生の重要な意思決定の瞬間は何度か訪れる。この瞬間1度立ち止まって、多くの人の意見を聞いて吟味した方が良いというがそれは間違っている。自分の琴線に触れるものなのかは自分の心の中にしかない。じっくり自分一人で欲望と向き合い意思決定の純度を高めることがその後の夢中度合いを大きく左右する。今その目の前の決定に、自分の意思がどれだけ込められているかはよく考える必要がある。

「お前人に頼りまくって聞きまくってるやんけ」って言われると思うが、欲望と情報収集は自分のなかで明確に分けている。より良い選択をするために幅広い人間とディスカッションし、選択を洗練させていくことは大事。でも、欲望と情報収集をごっちゃにすると問題が起きる。

例えば、僕の就活時代は「銀行はオワコン、コンサルに行くのが正義!」みたいな風潮があった。例えばこれを情報収集と欲望を混ぜて考えるとどうなるのか。自分の周りの情報が、知らず知らずのうちに自分の欲望を他人の欲望とすり替えてしまうことが起こる。

銀行はオワコンに対する情報を収集し、コンサルに就職することがいかに魅力的かを調べだす。これはあくまで情報であって自分の欲望とは乖離があることに気が付かなくてはならない。一番最悪なケースが、魅力的なコンサルに関する記事を見るにつれて「銀行なんてなんか、古いと思っていた!自分は初めからコンサルにいきたかったんだ!」なんてことを言いだす自己洗脳馬鹿がいる。

就活期間中くらいは燃えていると思うが、就職した後はどうだろうか。自分の欲望と向き合っていないから、当然モチベが続かない。立派なライスワークの完成だ。

こんなことをしていると、自分の強みと関係ない方向に進んでしまうことで、中長期的に見て弱い人間になってしまう。自分の欲望に関しては、人の意見を排除し、冷静に自分が何をするべきかを長時間考えることが必要。

一時期、早く寝て朝5時に起きて筋トレをする変わった生活をしていた時期がある。朝誰も起きていない時間に稼働しているので、自然と一人の時間が増え自分の心の声に非常に敏感になった時期がある。逆に人が常にそばにいる状況や安心感がある状態では、自分の欲望の声が聞こえにくくなる。非常に伝わりづらい感覚やけど、僧侶的な領域な気もする。

自分の欲望って、簡単に多くのノイズが入る。子供の頃は軽蔑していたが、さかなクンのような人は目指すべき人だ。幼少期から魚が好きで、それだけに生きてきた結果、仕事にもつながっている。

皆が良いと思うものは一度疑い、自分の欲望なのか他人の欲望なのかを見極める時間って大事。

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