見出し画像

あわわの奥に映し出された、わたしのあこがれのひと

スプマンテの泡を眺めながら、
ふと、思い出したこと。


今日は、わたしのなりたい大人の話をしよう。

世の中にはたくさんのおとながいて、
これまでに、それはそれは、たくさんの人に出会って話してきた。


話した記憶が鮮烈すぎて
どれだけ経っても、鮮やかなまま保存されている人がいる。

その人は、
シャンパーニュのことを、あわわ、という
誰よりもゆったり穏やかな鎌倉の海岸が似合い、
その人の周りに集まるひとすらも、どこかその人と似ていくような
得体の知れない、つかめない空気をまとわせている

年齢や所属を聞くことが心の底から野暮なような、そんな感じ

類い稀ない知性のかたわらに、
驚くほど子供のような無邪気さを兼ね備え、
書き出す言葉はひらがなとカタカナが多いのに、
今の時代を度肝を抜かれるほど的確に捉え
同世代のえらいおじさんたちの心を鷲掴みにし
仕事や感性を魔法使いのように現代にアップデートしていく

その人と会ったあらゆる人は魅了され、
きっとその人のことを強烈に好かない人もいるであろうことは
頭の片隅にすら浮かばないほどの熱烈なファンの歓声にかき消される

危うさと寂しさと強烈な色気と、
性別すら超越した、人類に対する愛と興味を持ち合わせ
そして経営やテクノロジーやマネジメントという
資本主義の産物をも乗りこなして自分のワールドにひきずりこむ


時折見せる繊細な顔は、無垢な子供そのもので
見る側をすら戸惑わせるのです
そんな人の横顔を、「あわわ」を飲んでいたら思い出した


記憶している面影は、どこか寂しそうな瞳だったけど
そのにじみ出る悲しさや孤独が、またきっと人を惹きつける

そしてその人が対話しているのは、
目の前にいる人に見せかけて、
どこか、澄んだ目には全く違うものが見えているような気もした

きっと、自分が見たい世界を瞳のなかに投影していたんだと思う


肩書きは立派、だけど
それを超える強烈な存在感、生命感、
そして気がつくとその人の周りすらその人色に染まってしまう
オーラ、空気、思想がまとまってごちゃまぜになった存在
経営者、会社員、モデル、医者、先生
そんなカテゴリはもちろん不要
欲しいものは、
自分が刻みたい時を刻んでいるかどうか
自分が好きな色を塗り続けているかどうか
何を発信するより、ただひたすら、それを追求していくことなのかもしれない
と、書きながら思った

なりたい大人になるためには
きっと、自分らしい毎日を重ねていくことしか
近道はないんだろう。
重ねる、続ける、繰り返す
そんなニュアンスこそが、これから豊かさを感じるヒントなのかもしれない


いつかその人といっしょに、また
あわわ、を飲めたらいいな。
でもきっと、その人の雰囲気に飲まれて
また「ワールド」に入ってしまうんだろうな


いつか絶対、
こっちのワールドにも、巻き込みたい、という小さな野心は忘れない



なりたい大人の空気感


みんなにも、聞いてみたいな


この記事が参加している募集

スキしてみて

なりたい自分

with ヒューマンホールディングス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?