昨日の日記

先日、武者小路実篤先生ですか？と言われそうなメガネを新調し、2日経過したところでついにそのことに気づいた人間が現れた。会社の同期の女性社員であったがその第一声は驚愕の一言であった。

カワイイ

カワイイは作れるというキャッチコピーが誕生して早10年、遂に僕もその領域へとたどり着いた。30代も中盤に差し掛かり加齢臭の意味も2日に一回は理解しつつある現状で一番そぐわない言葉であるにもかかわらずカワイイというまさかの言葉。いや、待てよ。単純にメガネの形がという意味かもしれない。そういえば彼女のセリフを正確に思い出してみると「あっ、丸眼鏡。カワイイ。」だったように思う。そうか…メガネか…。しかし、それを言われた僕の反応が照れ笑いであったことを考えると僕がカワイイということでよいと思う。照れ笑いするおっさんはカワイイだろ。はい、この話はおしまい！（ほっぺたを膨らませながら）

昨日は仕事を途中で切り上げ、ギャランティが出ない会社からは認められているタイプの闇営業に夕方から参加した。今月4度目の飲み会にも参加し、いつもの如くノーアルコールでフィニッシュして帰路についたのだが、運転中急激な腹痛に襲われた。最後に食べたアイスが悪かったのだろうか。突然のトップギア。AVで例えると、出会って4秒で合体シリーズに通ずるくらい最初からクライマックス。今になって振り返ると、一人で車を運転しているためウケ狙いでもなんでもない筈なのだが、その時発していたテンション高めのハイトーンボイスでの「ポンポン痛〜い！出ちゃう〜！」は録音しておけばこれを見ている皆さん全員の顔を笑顔に変えることが出来ていたように思うので、非常に惜しいことをした。周りに誰もいない状態でウンコを我慢するおっさんのリアクションはカワイイのだ。次に同じ機会があってもおそらく便意により録音するという発想には至らないため、ウンコを我慢するおっさんの可愛さが日の目を見ることが決して無いことは我々としても非常に遺憾である。ウケ狙いであったならば「うっわ、さぶ。キモっ。」で終わっているであろう事柄だが一人でこれを言っているからこそ哀愁を感じ、またカワイイのであろう。

そうして、ちょうど通りがかったパチンコ屋へと入ったのだが、店内まで遠いところしか空いていない駐車場に絶望した。夜8時を回っていたにもかかわらず埋め尽くされた駐車場。パチンコ屋で絶望を感じたことは店内にいた人間全員が一度は経験済みだろうが店内に入る前に絶望を感じる人間がここにおるんよ、みんな。お願い。通して…。

話は変わるんだけど、パチンコ屋とパーキングエリアに行ったときの男性トイレから出る人の手の洗わない率の高さってマジなんなん？40代以上の6割以上の男性が洗ってない。上官と話をする兵士みたいに後ろ手にしておしっこしてるわけじゃないのになんなん。しっかり男根持ってるじゃん。おっさんが男根を持って手を洗わない→その手でパチンコ玉やメダルに触る→回りまわって僕がそのパチンコ玉やメダルを触る→ほっぺたについた生クリームを指で取って舐める僕（カワイイ）→おっさんの男根と間接ディープキッス、という地獄の流れが出来てる。僕の中のライスが何度も何度も「勘弁してくれーい」って言っておるよ。しかもなんだったら大便してからそのまま出ていくツワモノまでたまにいるからね。もしかして水に触れると女の子になっちゃうらんま系男子？水に濡れると増殖しちゃうグレムリン系男子？なんとか意識を宇宙まで飛ばして俯瞰で地球を見ることでちっぽけな問題だと思いこみ胃に穴が開くことを防いでいる。

話は戻って、競歩やってました？と聞かれそうな攻守バランスの取れた歩き方でトイレまで向かう。HUNTER×HUNTERで瞬時に念の攻防力を移動するという修行をしていたが、あれで言うと肛門に45～58で調整して両足に残りを振り分けて、その時の腹痛の具合に応じて肛門の増減を行う熟練の技。そんな匠の技を持ってしても、トイレにたどり着きベルトを弛めている時にはフィフティーフィフティーか…と心で呟き(途中おしりに僅かばかりのぬくもりを感じたため)
「ええいままよ！」と腰を下ろしたと同時にパンツチェックを行うと、まっさらな状態で一片の汚れも無かったため、「アリガト、鹿島。アリガト、日本。」と何故かジーコ元日本代表監督が現役を引退するときにインタビューで言っていた言葉を反芻するのであった。

そうして、店を出ると財布の中身が一万円増えていた。メルカリでも僕のウンコ一万円で売れないかなー。