リーダーの仮面を2回読んで思ったこと

本は、全く新しい知識を得るために読むこともできるけれど、読むことでぼんやりとわかっていたことを体系的に整理できることもある。

1度目に読んだ時は前者、今回読んだら後者になった本がこちら。

リーダーの仮面 安藤広大

リーダーがフォーカスすべきポイントは5つ

・ルール
・位置
・利益
・結果
・成長

部下を成長させ、チームの成果を最大化させるのがリーダーの仕事である。
部下の心情に寄り添ってモチベーション管理をするのではなく、上記の5つにフォーカスして結果を出させる。
そのために仮面が必要。
結果、チームや会社を勝たせることができ、最終的に部下のためになる。




フォーカスすべきポイント5つの中の位置、利益については、今ものすごく実感している。

以前の僕は、相手が何を考えているか、何をしたいのか、何をしたくないのかに意識が向きすぎていた。それなりに心の距離も近い関わり方をしていた(と思う)が、距離が近すぎて嫌われることが怖くなり、相手の顔色ばかり伺うようになってしまった。

「手持ち無沙汰にさせるのは申し訳ない。何か仕事を探してあげないと」との思いが、自分の原動力になってはいたが、今振り返るとあまり良いサイクルではなかったと思う。
モチベを上げるために仕事を探すのではなく、結果を出すために必要なことがあるからやってもらい、結果としてモチベが上がるというサイクルであるべきだったはず。


今は何より結果を出すことに注力しているから、やらなきゃいけないことをやる、やり切る思考になっている。
無理に周囲と仲良くなろうともしないし、プライベートな話もしない。
プライベートな関わりと仕事の関わりの割合は、以前は7:3くだったものが、今は1:9くらい。
でも、以前より仕事についてのコミュニケーションはスムーズで、正しいと思うことを遠慮なく伝え、動いてもらうことができている。

ただ、リーダーシップを発揮して働きたいと思うのなら、まずそれが発揮できる環境に行くことが前提だと思う。
森岡毅の本に、「どれだけその目標を達成したいと思えるかがリーダーシップの強さを決める。そして、達成する!という強い思いを持つために、リーダーシップが発揮できる環境に泳げ!」とあった。

「高い目標を達成する」だったり、「部下を守る」だったり、全力を尽くせる動機は人それぞれだけど、自分が全力を尽くせる条件を理解し、その条件に当てはまる場所へ行くのは必要で、とりあえず今いる場所でリーダーシップを発揮しようとしてもなかなか難しいと思う。

自分の場合、どれだけ立場が上だとしても、自分が目標を達成することに必死になれなかったら、リーダーとして振る舞うのは簡単では無い。

今は、「BOOK売り上げは全て自分の責任だ」と思えているから、全部に真剣になれる。
自分の周囲との距離感(位置)も、あえて距離をとっているのではなく、結果を出すことに必死になった先で、自然とそれ以外の部分が削れていった感覚。

リーダーとしての振る舞いだけでなく、プレーヤーとしても以前より必死に働いている。


今後もリーダーシップ、マネジメント力を磨きたいと思ったら、自分がある程度の責任を感じる状態で働くのは必須なのだろう。




位置、利益以外の3つは、今後自分が意識していかなければならないところ。

・ルールを明文化する(「ここまでは私がやります。ここはお願いします。」という線引き。加えて、何は自由にしていいのか、何は言うとおりにして欲しいのかをはっきりさせる。)
・結果で評価する(まずは仕事を正しく任せることから。期限と目標を決めて売り場を任せる。そしてその結果を評価する。プロセスは評価しない。)
・成長(プロセスに手や口を出ししすぎない。自分たちで必要だと思うことを考えて動いてもらう。)
の3つをできるようにしていこう。


もう8月半ば。時間は少ない。
早速今日から動く。

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