ブラックマヨネーズって最高だなって思った話

僕が好きな芸人に、ブラックマヨネーズというコンビがいます。
テレビの二人の掛け合いが本当に面白く、いつも声を出して笑わせてもらっています。
そんなブラマヨのボケ担当:吉田さんのエッセイを読ませていただきました。

「黒いマヨネーズ」

どうしてそんなにひねくれているのか、どうしてそんなに最低なのか、どうしてそんなに優しいのか。
毒舌で、卑屈で、ケチで、酒好きで、女好きで、ギャンブル好きで、最低で、最高な人間:吉田敬の、文字通りに身を削って書き上げた猛毒エッセイ158篇!

 いや~ひどい。なんせ1話目のタイトルが「初体験」
ソープで童貞を捨てる話ですよ。

 そこで「もう無理!」となってしまう人もいるかもしれないのですが、2話目「祖母」3話目「祖母2」ここまで読んでから評価を決めていただきたい。映画、漫画で泣くことはあるのですが、文字だけの小説・エッセイで泣いたのは初めてでした。
 もう感情の揺さぶりがすごいんです。とんでもなく下品な話からの急に人間味あふれた話。しかも、その話の中には、吉田敬という人間の義理堅さ、真面目さ、やさしさ、不器用さが詰め込まれている。彼は悪い人間なのではなく、自分の性格ゆえに起こる良い出来事と、悪い出来事のうち、悪い出来事を、面白おかしくこのエッセイに詰め込んでいるのでしょう。

 彼がどんな人間か少しだけわかった後は、どれだけ最低な話でも、どれだけアホでも、どれだけ他人に毒を吐いても、根底に彼の優しさがあるとわかるので、楽しく読むことができます。

 おすすめです!


※これを読むと、「自分も、自分の身に起こった最低な出来事をネタにして表現したい!」と思ってしまいますが、実際にそれをやる場合は、それ相応の覚悟を持ってやらないととんでもないことになりますので、ご注意ください(笑)。

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