【詩】青
ある日
壊れた町の上空に
美しい戦闘機が飛んできた
鮮やかな青の戦闘機は
澄み渡る青空に
真っ白な円を描く
それは、何かの合図だった
それは、何の合図だっただろう
美しい戦闘機は
美しいので
人々を撃ち殺しはしなかった
ただ、人々を置き去りにして
澄み渡る青空を
飛び去って行ったのだった
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