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ことばの実験所へようこそ

あら、いらっしゃい
こんばんは

毎日たくさんの言葉に囲まれて疲れちゃうよね
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いつもおつかれさま

たまには自由なことばの世界をのぞいていかない?

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どんな人もみんな

「ことばの実験所」へようこそ

ことばの実験所とは

ことばの実験所では、わたしの身に起こった出来事やふと浮かんだ思考を閉じこめるために、日々最適なことばを探しています。

文体、空白、リズム、語彙
あらゆる要素を使って、実験しています。

たとえばあなたがとても美しい花に出会ったとします。
この出来事を、どうやって残しますか?

スマホで写真を撮る?

あ、真上から撮るんだ。ぱっと開いた花びらが印象的だったんだね。
あなたはフィルターをかけるの? 彩度を上げたいんだ。とても鮮やかな色だものね。

絵に描いて、手元に残す?

あら、油絵具を使ったの。力強いね。
あなたは後ろに虹をかいたの?よっぽど花が特別な存在に見えたのね。

他にも、花の模型を作ったり、押し花にしたり、目をつぶって脳裏に焼きつけたり。
「あなたがとても美しい花に出会った」という出来事を残しておくための方法は、無限にあります。

この実験所では、ことばを使います。
ことばを使って、出来事や思考を残しておきます。

この感情を、感覚を、色を、温度を、音を、
どうやって残そうか?

サンプル

なかなかイメージしづらいんじゃないかと思うので、分かりやすいサンプルをいくつかご紹介しますね。

あ、実験には失敗がつきものです。
うまくいったものばかりではないですが、そこはご愛嬌ということで。

「そ」の歌 - 原爆の図 丸木美術館 -

これは「原爆の図 丸木美術館」という場所にいったときのことを書いた文章です。おとぎ話とか、わらべ歌とか、そんな感じのものをイメージしています。

わたしが丸木美術館にはじめて行ったときの感覚は、「おとぎ話で伝え聞いていた森に、たった一人迷い込む」みたいな感じでした。案内人もなく、ただ「なにか私がほしいものが見つかるはず」という予感だけを頼りに、ずんずん進んでいきます。そうすると、普段は話さないはずのモノや建物までもが話しかけてきて、でも不思議と怖くはなくて、心地よさすら感じてしまったりして。

花が好きな彼女の話

これは「#いま、コロナ禍の大学生は語る」というハッシュタグイベントに際して書いた文章です。物語とエッセイの間(私小説?)みたいなものを意識して書きました。

これは「もう当時の出来事に、自分の感情を揺さぶられたくない」という思いから生まれました。
博物館で生き物の標本を見て涙する人はいないでしょう? それって、標本の生き物が「死んでしまった生き物」ではなくて「ものになった生き物」として展示されているからな気がして。
わたしも自分の過去をそんなふうに、きれいな蝶々の標本みたいにしてしまいたかったのです。

「アロマキャンドル」

これは、しいて言えば、わたしが好きな時間について書いた文章です。自分の動作や思考回路、感覚を、できるかぎり忠実に表そうとしています。

「わたしが好きな時間を、あなたとも共有したい」と思いながら書きました。時間、音、香り。いろんなものを、あなたと共有したい。あなたの好きな時間も教えてほしいな。

これからのこと

ことばの実験所では、わたしの身に起こった出来事やふと浮かんだ思考を閉じこめるために、日々最適なことばを探しています。

これからも、こんな調子でたくさん実験をしたいと思います。言ってしまえば、わたしのための実験所なのです。

でもたまにでいいから
わたしの実験をのぞきに来る人がいて
くすっと笑って
「ことばって自由だな」と思ってくれたら
すごくすごくうれしいのです。

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