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遠くへ行きますんで。

「引っ越すんです」とリモートメンバーやSNS、ちょっとした知り合いに話すと、会いたがってくれる人が湧き…

この数ヶ月、はじめましての人と会ったり、あまり思い入れのない人と何度も会ったりさよならしたりした。

それで少し、「会う」について考え書いてみた長くて失礼な話。

・・・

本当に、やたらめったら、遠くに行ってしまうなんて会いたいです会おうよ会いましょうというお誘いが舞い込んだ。

お互い会いたい念を抱いてさえいればいつか会えるのだから…
たとえ会えなかったとしても、会いたいと思える人が存在さえすればそれだけでもうけっこう人生幸せじゃないですかむしろ会わなくてよかったことだってあるのでは…

な考えに偏っている最近の私。
限られた東京生活へ寄せられた「会いたい!」にとても戸惑った。

社交辞令も多くあったが本気のものもそこそこありその本気には応えた。

5分でも!ちらっとでも!近くまで行く!
そう言われると、なんだなんだ愛の告白でもされるのかと身構えることも。

…が、全く浮いた話はなく。(というか同性の既婚者ばかりで恋愛対象は男性ゆえハナからそんなことはないのはわかってはいたんだけども)
会った後も、なぜこの人はそんなに会いたがってくれたのだろうかと疑問で少し不安だった。

私から何か得たかったのか…
私はそれを与えられたのか…
与えたかったのか奪いたかったのか親友になれると思ったのか…

会いたいってどっから湧くんだ。
…写真撮れれば、、、満足…?

もちろん、こんなひねくれた私にもちゃんと、、、ちゃんと会いたい人はいて。
そういう人には自ら声をかけ、同じ皿の肉や魚や芋やチーズをつつき、宝物みたいな4時間を過ごした。

会いたいといってくれた人たちに私はこんな宝物を与えられただろうか。
少なくとも私の宝物にはならなかったのだから期待はできないなぁと思っている。

比べるのもアレだしもうほんとアレなんだけど、道の真ん中、行き交う人に戸惑い飛び立てず右往左往しているいつかのハトのほうがずっとずっと愛おしい存在だ。

あのね。
一度一緒の時間過ごしてしまったからにはあなたのこと、白いシャツについたほとんど消えちゃったシミ程度には気になるの。
でもなんかこう…今の私たちって、一度開けたもののその後冷蔵庫で眠ってる瓶入りのお土産調味料みたいな感じじゃない?せっかくだもん忘れたくないよちゃんと食べたい…のに、そこにはもうあのときのトキメキとか…好奇心とかは…もう。


あのハトはまだいい。
どこか遠くにいるような…いや待てよ隣のマンションにいるような。
いつかまた会えたら豆鉄砲食らった顔でお出迎えするぞう。

・・・おしまい・・・

おまけ。
つべこべ言ったが私にも、会ったことのない人に会いたい、という欲は悶々とある。
特にnoteをされている方々となら面白い時間を過ごせるのだろうな、と思ったりして会ってみたくなったりする。でも「面白い時間」を求めるなんて、なんか下心まるだしじゃないか!と思ったりして、思い止まる。ポーポー

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