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【海事DXに挑むスタートアップ】株式会社ザブーン

はじめまして。

株式会社ザブーン代表の戸高です。
note初投稿になりますが、自己紹介として私のこれまでの経歴と初回サービスリリースまでのお話が出来ればと思います。


業界の人にとっては当たり前ですが、日本は輸出入99%を船が支える海事国家です。
私はそんな隠れ海事産業盛んな大分県佐伯市で育ちました。
日本の中ではそこまで大きな海事都市ではないのですが、船を建造する造船所や、船を所持している船主さんの町になります。


そんな町で育った私ですが、友人で海運に携わっている人は数名で、悲しいことにこんな環境で育っても、海運を知り、仕事に選ぶ人が少ないのが現状です...

私が最初に海運に興味を持ったのは小学生の時になります。
実は家業が船舶管理業という、船の運航をマネージメントしている会社で、小学生の頃に数回外航船(世界中で運航する船)に訪船したことがあります。
その時に話をした船長さんや、船員さんとの思い出が強烈で、いつか自分も海の仕事に就くのだと考えていました。

ただ、月日は流れ、大学を卒業するころには、メディアを騒がせる煌びやかなIT業界に憧れたこともあり、結果、新卒ではWEB人材サービスの会社に飛び込みました。
会社を決めた理由としては、今はインターネットで仕事を探すことは当たり前ですが、当時はまだ紙で求人を出していた企業が多く、WEB求人だけで勝負している事業内容に惹かれました。
新卒ではお客様に恵まれ、ビギナーズラックで年間新人賞をいただきましたが、元々2年で会社を辞め、独立すると決めていたので、計画通り約2年で会社を退職し起業しました。

1度目の起業の結果は…惨敗。

今振り返ると、この時の経験が今に活かされており(特に無名サービスを販売するということ)、貴重な経験が出来たと思っています。


この後、自分が何をしたいのかをもう一度見つめなおし、船舶管理業の世界に入りました。

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そこですぐにぶち当たったのは、海運業界特有の言葉の壁です。

これまで聞いたことのない言葉の連続に、最初の半年はひたすら国内外の海上ルールや、船の構造資料を読み込みました。
調べたいことをググっても検索結果が出ない環境(もしくは、ごくわずか)はこの業界の特徴だと思います。

さらに、私の担当が外航船ということもあり、すべて英語の資料で、1冊読むのに何日も掛かったことを思い出します。
実はこの業界に飛び込む直前に英語学習のためにカナダへ半年間留学しており、そこでの学習期間がなかったらと思うと、今は海運業界にいなかったかもしれません...

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私の仕事スタイルとしては、どちらかというと体で感じて覚えるタイプということもあり、船員さんの気持ちを知るため、近海航路に乗船し、合計で6ヵ月間航海しました。
乗船中は、台風に遭遇したり、インドネシアのジャングルで昆虫地獄にあったり、これまでに経験したことのない毎日でしたが、この乗船で船員さんの魅力と存在意義を再認識できました。

そんな参入障壁の高い職種の壁と闘いながらも、上司や先輩、同僚に恵まれ、なんとか船舶管理者として11年目を迎えることが出来ました。

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まぁまぁ長い期間この業界にいますが、仕事を1人でこなせるようになったのはごく最近で、少し余裕の出始めたそのころから業界の課題についてよく考えるようになりました。

そこからはすぐに、魅力的でやりがいのある海事産業を他の誰かに伝えたいという欲求が私を動かし、このクローズされた業界、アナログな業界を自分なりの方法で何かサポート出来ればと考え2018年にザブーンを起業しました。

コロナ過でアイデアを膨らませ、事業計画に落とし込み、色々な人に壁打ちをさせていただいた結果、2021年末にインキュベイトファンドさんに出資していただき、ようやくスタートラインに立つことが出来ました。

そして、2022年6月23日には弊社プロダクト第1号の「MARITIME 7(マリタイムセブン)船員労務管理」を無事リリースすることが出来ました!

ここまでお客様やたくさんの人に支えられ、本当に心から感謝しています!

現在は複数の投資家の皆様にジョインしていただき、プロダクトも第2弾、第3弾と仕込みを行っておりますので、ぜひまた皆様の率直な感想やご意見を楽しみにしております。

今後は定期的にサービスやメンバーのことなど、様々な発信をおこなっていく予定ですので、またお付き合いいただければ幸いです。

長くなりましたが、
海事スタートアップ ザブーンをこれからもどうぞよろしくお願いいたします!




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