あなたのことは全て

会わない理由ができてよかったね

仕方ないなんて言わなくたっていい

いつでも予定はあなたの都合で

今から行くから、を繰り返して


面倒になったって言えばいいのに


あたなのことは全てわたしのほうがきっとよくしってる

しあわせなふりをしながらわたしを思い出す日が来る

Spotifyで白神真志朗の「あなたのことは全て」という曲に出会った。声もテキストも楽曲もすべてが好みすぎて、さっきからゾクゾクしながらエンドレスで聴いている。

Spotifyのプロフィールにはこうあった。

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今回ばかりは完全にひと聴き惚れのようだ。

その時の自分に妙に刺さる曲、というのがたまにあって一時期、例えば最近ではぼくのりりっくのぼうよみの「Pierrot」や「僕はもういない」ばかり延々に聴いていた。この人のテキストも歌い方もかなり独特である。

ベルリンに来たばかりの年にはデビッド・ボウイのI'm Derangedをこれまた繰り返し聴いていた。それこそ半ば気が触れてしまいそうなくらいに、だ。

そういう状態の自分を思い返してみると、他人にはとうてい言えない想いやある種の狂気みたいなものを抱え込んでいて感情の行き場を失っている場合が多い。

それを代弁してくれる誰かを探しているのかどうかは定かではないが、自分と重なる何かを見出して「私だけではない」といった救いをどこかで求めているのかもしれない。

そんなことを言うと、なんだか大袈裟になってしまうが、恐らくはまぁそんなところだ。

白神真志朗のテキストはどこかトゲがあるのにあまりにもサラッと歌われているので、よく聴かないとただのラブソングかと勘違いしてしまう。今の東京で恋愛はしたくないなぁ、なんて思ったり。

あなたの声も体温ももう思い出したくもないのに

普遍的なテーマだから場所なんて関係ないのかな。

あなたのこと全てわたしのほうがきっとよくしってる

薄ら笑いで通じない会話を

感じない夜明けを

一生大事にすればいい

*タイトル画像はみんなのフォトギャラリーからhimeさんのイラストをお借りしています













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