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懐かしいにおいやなぁ

今週に入っても引き続き具合のよくない息子。

そんなときにクラスメートの日本人ママからお見舞いのラインが入る。「お大事に。近所のトルコ系キオスクで日本のお菓子買えますよ。」

おぉ、これは朗報。そういえば、最近やたらお菓子の並んだキオスクができたな、と前を通るたびに思っていた。ただ、キオスクで何かを買うという習慣がないのでコアラのマーチがちらっと視界に入ったままで店内をのぞいてみようともしなかったのである。

観察大事。

家から徒歩圏内に日本のお菓子が買えるお店ができたのか。

子どもたちの好きそうなものがあるかどうか、ホームドクターや薬局によるついでに行ってみることにした。

おぉ、この品揃えはなんだ。日本に行ったことのある人の入れ知恵でもない限り思いつかないようなラインナップである。お値段の方は予想通り高かったが、それでもアジア食料品店やその他の店に比べたら、まだ良心的な方なのでは?

写真を撮り忘れたので細かな料金まで覚えてはいないが、購入したのは次の通り。

うまい棒トンカツ味x2
うまい棒テリヤキバーガー味x2
かるじゃがx2
酸っぱい粉を振って食べるグミx2
3個入りコーラ味ガムx2

これだけざっと買ってお会計が15ユーロと少し(約2000円)だった。日本のお菓子ってベルリンでは高級品なのだ。それでもうまい棒は確か1本1ユーロくらいだったし、グミも1ユーロくらいだったような気がする。かるじゃがが3、5ユーロとか変な値段だったんだろう。スナック菓子が妙に高いのだ。

それはそうと、息子にうまい棒やグミ、ガムを渡すと「ママ、これって日本から!?なんで?どこで買ったん?」と矢継ぎ早に質問が飛んできた。そりゃそうだよなぁ。いつもの抹茶ポッキーやハイチューというラインナップではないからだ。

そして、粉をふりかけて食べるグミのにおいをかいで「なつかしいにおい!日本のおかしはなんでもおいしいからなぁ!」と喜んでいた。日本のお菓子ってパッケージも賑やかで、遊び心が詰まっているのだ。子どもたちは大阪に帰ると毎日、近所の駄菓子屋でおかしばかり買っていた。スーパーに行けば行ったでお菓子コーナーから動かない。選択肢が多すぎて決められないからだ。

ありすぎてわからん!

1週間目は目をクルクルさせながらお菓子を選ぶことになる。そして、それは私もほぼ同じだ。

あ、そういえば文豪ストレイドッグスに出てきたねるねるねるねもあったような。これは長女が喜ぶやつなのでは。今、ちょうどアニメを見ているところだからだ。

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こんなお菓子、ドイツには、どこをどう探してもない。パッケージの左上の知育菓子という文字が気になる。知育菓子とは一体なんなのか。「知育菓子とは、練ったり・こねたり・絞ったり・形作ったりと、子どもが自ら手を加えて完成させるお菓子のこと。」とあった。クラシエという会社が商品開発をしているらしい。

毎日の暮らしの中で、成長を積み重ねていくこどもたち。
お菓子は、その一日一日の成長に寄り添うことが出来るものだから。

クラシエの知育菓子®サイトより

お菓子もここまでくると哲学的ですらある。

さて、今日の息子、お菓子に寄り添ってもらえたおかげで、昨日よりは食欲も回復して少しは食べれたようだ。早く治るといいね。

しかし、今度は私の調子が少し悪くなってきた。これもまぁ予想通りというか、いつものパターンなんですけどね。私もお菓子に寄り添ってもらおうかな。ねるねるねるね。

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