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Меня раздражает всё.というフレーズ

今日も朝からどうもぼんやり。ここのところ、寝不足気味なので仕方ないがほんとどうにかならないかな、というくらい集中力もない。また体を動かして気持ちを少しでも前向きに持っていこうとリングフィットをした。気持ちは大して前向きにならなかったが、少なくとも軽い筋肉痛にはなった。

火曜日はロシア語の授業がある日なので、早めに夕飯を仕込む必要がある。パスタにする場合が多いが昨日の晩もあまりやる気が起きず、すでにパスタを作ってしまっていた。じゃぁカレーにするか、と野菜を切って肉を解凍してぐつぐつと煮込む。ゆで卵も冷めてしまうけれど茹でておくことにした。

いつもは娘とほぼ同時に家を出るんだけれど、娘の具合が思わしくなかったのでひとりで駅へと急ぐ。息子はすでにサッカーの練習に出かけたあとだ。火曜日はこんなふうに家族全員がバラバラに動く日なのである。

ゆで卵を茹でながら実はロシア語の授業に行くかどうか、ずっと迷っていた。どうにもこうにも怠くて1時間また横になったあとだったからかもしれない。寒いせいもあってか午後5時半に家を出て、夜の9時過ぎに家に帰ってくる自分をうまく想像できなかったからだ。

ええい、こんなことではいかん!と何とか気持ちを切り替え、普段より若干遅くではあったがとにかく家を出た。

また牛乳が切れていたので、途中で妙に混んでいるスーパーにより、牛乳を1パック買ってから慌てて授業に向かう。遅れたのは10分くらいだっただろうか。いつも教室に一番乗りなのでたまにはこういう日があってもいいだろう。

先生のロシア語はとてもわかりやすくて(レベルに合わせて言葉を選んでくれているので)大した話をしていないのに非常に面白い。週末に何をしたか、という話もいつもほぼ内容は同じなのにどこかしらウィットが効いているのが素晴らしい。ロシア人の話の上手い人、というのは本当にうまいというか独特の話術がある人が多いのはなぜなんだろう。ソ連時代にそれほど娯楽がなかったせいなのかもしれない。

ロシア語会話コース、とあるが実は一番よく話しているのは何を隠そう先生なのである。とにかく一度話し始めると止まらないし、ロシア語からいつの間にかドイツ語で話していることすら割とあるのだ。

それでもそんな先生の話が面白くて遮る生徒は誰もいない。みんな何となく目配せして「先生、また話長いよね(しかもドイツ語だし)」みたいな空気がふわっと流れるだけである。

半ばフラフラしながら授業を受けていたが、週末に何をしましたか、と尋ねられたので「先週はロクなことがなかったです。だから週末は全く休息できなかったし、全てのことに腹が立っています!詳しくは説明できませんが」と一息に話すと「うんうん。そういうこともあるよね。教えてくれた情報は少なかったけどよくわかりました」と先生が慰めてくれた。なんだかすみません。

ところでこの「全てのことに腹が立っています」というフレーズは今しがた先生が教えてくれた表現である。

Меня раздражает всё.

 なんてタイムリーな言い回しなんだろう!と早速使ってはみたものの、できれば使いたくはなかった。

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