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136【少し早めの1年振り返り。】地方在住経営コンサルタントの思索

写真は先日、岡山市で開催された大規模なスタートアップイベント、BLASTセトウチの様子です。
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はじめに



もうすぐ師走ですね。1年の体感は加齢とともに加速すると言われています。私もご多分にもれず、その原則を痛感していますが、新たなことを少しずつ日々取り入れることで、少しでも長く感じるように努力はしています。

12月はあえて未来志向な話をしたいので、先に今年を俯瞰的に見ておこうと思い、ペンを取ります。

いち地方での、年商10億円規模までの中小零細企業専門の財務コンサルタントの経験した出来事から、中小零細企業のリアルを感じ取ってもらえれば幸いです。

1.財務コンサルテーション4年目に突入

一番最初に顧問契約をいただいた先に対するコンサルテーションが4年目に突入しました。理想的なペースで財務体質の改善が進んでいると考えています。こちらの経営者さんから新たな顧問先を今年もご紹介いただき、有難いことでした。

派手さは無くとも、愚直に決めたことをコツコツと積上げて行く。これが成功への原理原則であると、都市部であっても地方であっても変わらないと考えます。「言うは易く、行うは難し。」ですが、リーダーの真面目さは組織が着実に発展していく上で必要不可欠であると実感しています。順調に、経営レベルの階段を一緒に登らせてもらっており、日々やりがいを感じさせていただいている顧問先です。

2.借入再編、資本性劣後ローン(DDS)の実行


教育事業を行っている法人へ、春先4月に資本性劣後ローン15百万円実行の申請のサポートをさせていただきました。金融機関は日本政策金融公庫の国民生活事業でした。この制度のキモは後にも先にも重要なのはやはり、メイン銀行の「協調同意」が必要という点です。要は、資本性劣後ローンは疑似資本とみなし、金融審査上、資産超過とみなし、民間金融機関の支援を促すと言う制度上の大義があります。このケースでは融資期間10年間、元金返済がゼロのため、長期で活用できる安定資金が入ることで当該企業の資金繰りが著しく安定しました。

いざという場合は一般の融資よりも返済が劣後するので、審査は多少複雑で煩雑ですので、担当者によっては取り組みたがらないこともあるやも知れません。しかしながら、あと6兆円もの予算組をしていることからこの秋には政権与党から発破がかかったようです。特に年商10億円規模までの中小零細企業で資金繰りが不安定な企業においては打開策として有効な制度ですので、挑戦してみることをおススメします。

3.頻繁にビジネスマッチングを実施

自社単体で、やれることは事業ドメインを絞っていることからも限界はあります。弊社は「経営計画の策定」と「金融再編による資金繰りの改善」がメインコンテンツです。

弊社が策定する経営計画のキモは、5W2H以上の細かさで3か月毎に設定した「アクションプラン」です。ただ、このアクションプランを実行していくには、弊社のサポ―トだけでは無理なケースも出てきます。

特に、デザイン、ブランディング、マーケティング分野は、提携先に頼らせてもらっています。更に、業績が芳しくない先には、弊社の人脈で、営業支援もさせていただいております。

いち地方の経営コンサル会社はえり好みせず、何でも積極的に取り組まねばならない待ったなしの現実もあります。来年もこの動きは継続していこうと考えております。

4.企業型DC(確定拠出型年金)導入先事例


とある建設業の顧問先に導入のサポートをさせていただきました。支援実務は提携した税理士法人が母体の団体に委ねています。

今回は当該企業の専務さんが準大手ゼネコンご出身だったので、制度のメリットは既にご理解されていました。これから若い社員スタッフを多く雇用していく計画なので、老後資金の準備は非常に重要であると認識されていました。中小企業においての制度はまだまだ浸透していないですが、草の根運動を継続していこうと思います。

5.別サイトでのコラム寄稿開始

KOKUYO社が運営している「総務の森・経営ノウハウの泉」という中小企業経営者・ビジネスマン向けのお役立ちサイトにて、財務・経営分野の記事の投稿が始まりました。テーマは資金繰りの改善・決算書類の読み方・銀行との付き合い方・事業再生の基礎です。現在は、財務リストラについてや、クロスSWOT分析を起点とした銀行に評価されやすい経営計画の策定方法、などをテーマに執筆中です。

文章としてのアウトプットには慣れてきたので、エリアの商工会議所や自社開催にて経営者向けのセミナーコンテンツを高めていくことが今後、必要性を感じております。

6.サブ担当候補育成 


顧問先としての受注量の増加が考えられる状態になってきたので、提携できる担当者を1名育成中です。銀行勤務経験者なので、共通の感覚を持てることが非常にありがたく感じています。作業スペースとしてメインで使用する新事務所も検討中です。

7.銀行融資診断士中級取得

所属する日本財務力支援協会での学びを更に深め、体系的な知識を得るために、取得しました。一般社団法人銀行融資診断士協会が主催している新たな民間資格です。中小企業経営者と銀行の通訳の需要は実は潜在的に膨大に存在しています。大袈裟に言えば、倒産する必要のない企業の倒産も資金繰りの失敗で起こっていることは頻繁にあることです。中小企業経営者にとって苦手意識のある、融資・財務分野について導いていける存在になれば、いちコンサルタントとして活躍していける場は全国に無数に存在しています。学びの中心となるテキストに融資分野のノウハウがこれでもかと詰まっています。時代に合った資格だと感じています。

8.全体を振り返ると「連携」多き1年

来年は3つの事業体制の初年度としてイメージしています。
①既存の財務コンサル事業に経営者向けセミナーのコンテンツ。
②経理体制やリスクマネジメント、営業支援などの事業の後方支援。
③財務コンサルタント育成を事業化。

という3つの事業体制を育てて行く1年目です。

不確定要素の多い情勢ですが、原理原則部分は変わらぬと信じ、中小零細企業向けの独立系コンサルとしての本分を追求していきます。

アウトプット、映像化、プロモーション、集客の仕組み化、などがポイントになりそうです。

まとめ

いち地方都市における、独立系財務コンサルティング会社として、縁をいただいた企業の永続、発展に貢献し続ける1年に来年もなりそうです。年輪ではありませんが、1年1年積んだ経験をあるべき未来のために活かして行きたいです。まだまだ、ブルーオーシャンの業界ですが、担い手を増やしたり、地域の特に、年商10億円規模までの中小零細企業の永続に力になれるように高い職業倫理感をもって業務に取り組んで行きたいと考えています。

来年もほぼ週一回ペースでの発信は継続予定です。

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今回もお読みいただきありがとうございました。

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株式会社なかむらコンサルタンツ
代表取締役 中村徳秀

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