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フリーランスは「死の商人」になりうるか

「死の商人」とは武器商人の別称です。敵味方に関わらず武器を売り戦争を煽ることから、そう呼ばれるようになりました。

一方、私はフリーランスとして、スタートアップ企業向けにBtoBマーケティングや中途採用支援をしています。武器商人とは全く関係無い仕事なのですが、たまに、自分が死の商人ではないかと思うことがあります。


クライアントの競合他社と繋がりができる

スタートアップは狭い界隈なので、私のクライアントの競合会社、競合にはあたらないが同じ業界・業種の人(HRTech、FinTechという意味では同業にあたるなど)と知りあうことがよくあります。こういうことが積み重なると、競合他社の人からBtoBマーケティングや中途採用の相談を受けるという事態が発生します。

もちろんクライアントの社名や情報は話しませんが、「貴社は競合他社にあたるので仕事の話は一切しません」というのは難しいので、クライアント名などを出さないように相談に答えます。多少なりとも競合他社にノウハウやTipsを渡しているわけですから、見る人によっては利敵行為でしょう。こういうあり方は「死の商人」と紙一重です。

中途採用支援になると、この事態がより深刻化します。業界・業種が違えど、スタートアップ企業が欲しがる人材は大体決まっているので(20代後半〜30代前半の即戦力エンジニア・デザイナー・マーケターなど)、異業種の企業も競合になりうるからです。意図せずして競合他社に情報を渡してしまっていることもあるかもしれません。

フリーランスは「死の商人」になりうるか

こういった事態は、私に限らずフリーランスであれば発生するのではないでしょうか。企業とフリーランスの業務委託契約では競業避止義務を厳密に明記していないことが多いですし、優秀なフリーランスほど仕事がたくさん来ますから、競合にあたる複数社から依頼が来ることもありそうです。

私はクライアントの競合他社に対しては、情報交換は行うが案件としては受けないポリシーです。これは、スタートアップという村社会において「競合の案件も受けている」という悪い噂が広まるのを避けたいのと、競合どちらにも味方するコウモリ外交的なスタイルが嫌いという自分の美学からです。


私のフリーランスの仕事については下記の記事をご覧ください。

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