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「スタートアップ特化」がレッドオーシャンになりつつある

私はスタートアップをターゲットにBtoBマーケティングや中途採用をしています。数年前まではスタートアップに特化したBtoBマーケティング支援会社や採用支援会社がまだ少なく、私の知る限り2〜3社程度でした。

ところが、2023年現在ではスタートアップに特化した支援会社が十数社存在しており、「スタートアップ特化」がレッドオーシャンになりつつあると言えます。スタートアップ産業が成長している以上、周辺プレイヤーも増えるのは当然の話であり、この流れは不可逆でしょう。

このレッドオーシャンを避けて別の市場に参入する手もありますが、私はスタートアップのスピードやカルチャーは好きなので、しばらくはスタートアップ特化を続ける予定です。過去に大手企業の仕事をしたこともあるのですが、スピードの遅さや社内政治の多さが私にはあいませんでした。地方の中小企業などはITリテラシーが低すぎて説明コストが高くついたり、予算が少なすぎるのが厳しいです。

また、フリーランスの私と支援会社では2つの理由であまり競合しません。上手く棲み分け、たまには案件でご一緒する関係を築きたいと考えています。

  • 「個人に発注したい企業」と「支援会社に発注したい企業」では予算やプロジェクト規模が大きく異なる。

    • シリーズA前後のアーリーフェーズだと売上や予算がまだ少なく、数名の小規模プロジェクトが多いので前者に発注するが、シリーズB以降だと予算が増え、十数名の大規模プロジェクトが増えるので後者に発注する。

  • フリーランスと支援会社はパートナーにもなりうる。

    • 支援会社は慢性的なコンサルタント不足であるため、業務委託で人材を調達し、エンドクライアントに提案することがある。

こうした理由から、しばらくはスタートアップ特化を続けても大きなリスクは無いと判断しています。私にとって真の競合はフリーランスや会社員の副業であり、スタートアップ特化を見直すとすれば、スタートアップに特化する彼らが増えたときですね。


私のフリーランスの仕事については下記の記事をご覧ください。

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