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支援会社・事業会社はどちらも経験すれば良い

「支援会社・事業会社のどちらが良いか?」はマーケティングの転職やキャリア論における定番のテーマですが、この問いは二択ではなく、どちらも経験すれば良いと思います。自分にどういう働き方があうのか分かるからです。

※「支援会社」の定義は広告代理店・CRMコンサル会社・Web制作会社・SEOコンサル会社など、クライアントワークとしてマーケティングを支援する企業全般です。

この問いに悩む人は、支援会社・事業会社いずれかに勤務しており、片方の経験しかない人が多いでしょう。いわば隣の芝生が青く見えている状態なので、「転職すべきか悩んでいる」と他人に相談して「現職に残ったほうが良いよ」と回答されたとしても転職を諦めきれないはずです。

であれば、ものは試しで転職してみることをおすすめします。支援会社・事業会社それぞれにメリット・デメリットがありますし、インターネット上には色々な解説記事がありますが、実際に働けばそれが深く理解できます。事業会社に転職して、自分にあわないと思ったらまた支援会社に戻るのも良いでしょう(逆も然り)。現職との関係が良いなら、転職先があわなかったときは出戻りさせてくれと頼んでおけばリスクヘッジになります。

Webマーケター瞳という古いWeb漫画があります。主人公の三立瞳は最初Webコンサル会社で働くのですが、支援会社の立場でマーケティングを支援するのに限界を感じ、シーズン2で事業会社に転職します。

瞳は「外部のコンサルタントとしてじゃなく、企業側の人間としてWEBマーケを思い切りやりたい」と、事業会社が青い芝生に見えていたようですが、転職早々、WEBに理解の無い社内から反対されたり、営業に左遷されたりと事業会社ならではの社内事情に振り回されます。最終的にはCFOから部下と対立し、独立して支援会社を立ち上げます。

この話のポイントは「独立や起業がキャリアのゴール」ということではなく、支援会社・事業会社の両方を経験した結果、自分にあった働き方を見つけたということです。瞳の場合はそれが独立でしたが、支援会社に出戻りするとか、より大きい事業会社に転職するなど、キャリアは人それぞれです。支援会社・事業会社はorではなくandなので、自分のキャリアに応じて自由に行き来しましょう。

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