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おおかみこどもの雨と雪から思う子供との接し方

standfm(スタエフ)でこちらの内容を話してますhttps://stand.fm/episodes/624670313a11640006c01ae9

おおかみこどもの雨と雪ってどんな映画(ネタバレ)


おおかみこどもの雨と雪を友人に勧められて観ました。
ストーリーは、人間の姿をしたおおかみの男性とお付き合いをして、子供ができて、幸せに暮らしていたなか、旦那さんがおおかみの状態で人間に捕まり、殺されて処分されてしまった。。。


その後、街なかで狼と人間の両方の要素を持つ子供二人お姉ちゃんの雪と弟の雨を育てる。お母さんは人間である。

街なかで、狼の要素を持っていることを隠しながら、一生懸命子育てをするが、町役場の子育て総合センターみたいな職員が、だめな親を扱うような対応で、お子さんを見せてくださいと押し寄せてくる。。。

限界を感じて山奥の使用していない一戸建てを見つけて、そこで生活を始める。

誰にも監視されず、のびのびと暮らすが小学校に雪と雨は通い始め、世の中と接する機会が増え、葛藤していく。


その雪と雨の葛藤が描かれていく。特に人間として生きるか、狼として生きるか。

そして、母親のはなさんはただただ、子どもたちが人間として幸せに生きてほしいと思い出来ることをしていく。

最終的にお姉ちゃんの雪は人間として、弟の雨は、狼としてその山を守るという運命を決める。

そして、母親のはなさんは山奥の家から二人のことを思うというストーリーです。


僕の感想は不思議なストーリーと思ったと同時に、自分の子どもたちとの向き合い方を考えさせられたというものでした。


子供自身が進みたい道を自分で選ぶ



この映画では、雪は人間として、人間とうまく付き合いながら生きていく運命。雨は人として人と付き合う選択肢は取らず、狼として自然と向き合い、自然を守って生きていくと決め、10歳足らずで母親のもとを離れ、山へ行く運命を決めた。


母親のはなは、子どもたちが自然にのびのびと育ってほしいと思い、人目を気にせずに生きることが出来る山奥へと住まいを移した。全てが初めての世界でとても大変だったと思うけど、子どもたちのため、なくなった旦那との約束のためにがんばれたんだと思う。

このはなの選択によって、子どもたちは狼としても人間としても成長していくことができた。そして、小学校という場で社会に出ていき、色々な経験を通して、自分の考え方が形成されていく。


お姉ちゃんの雪は持ち前の明るさで、狼の要素を一切隠して、お友達とうまく仲良く生活する。弟の雨は、うまく打ち解けることができず、学校へはいかずに山の中へ出かけるようになり、山を守っている師を見つける。

親として出来るを考えさせられた



狼人間という設定だったのでわかりやすかったんですが、自分の子どもたちも同じであるなと思えたんです。

保育園にも小学校にも言っていない時は親がやっていること、言っていることが全てであるが、通い始めたら、いろんな接点が増えて、いろんな考え方を知って、自分なりの興味をどんどん膨らませていく。

それに対して、親が言えることなんてなんにもないんだなぁと思えました。

親として子供にこうなってほしいとかっていう願望はそんなに保つ必要はない。それよりも、いろんな経験を出来る環境であったり、いろんな過渡に興味や疑問を持つような環境を作っていってあげる事が大切だなという気づきを得ました。

興味、疑問から生まれる経験によって、自分としてどう進んでいくべきかという道ができていくのだから、そこにとやかく言うことはできないのかなと思ったんです。

100%親の希望を入れないというのも無理な話なので、希望を入れていく以上はこの最終的な自分の道への判断、決定権は子どもたちにあるんだぞということをしっかりと自覚した上で希望を入れていくべきと思いました。


母親のはなさんは、雨が出ていった時は、雨の山の中をただただ、息子の雨を探すために歩き回っていた。その時は私のもとから離れないでという思いがあったんだと思います。ただ、その後は、雨を心の底から応援して、ずっと見守っているんだと受け取りました。

子どもたちに対する接し方を学ばせていただくことができた映画でした。
とても静かで良い映画でした。おすすめです。




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