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「とがった丸になれ、丸紅」全編英語の社長インタビューという採用動画

ご覧くださりありがとうございます。

今回ご紹介する採用動画はこちら、言わずと知れた大手総合商社の丸紅株式会社社長への全編英語でのインタビュー動画
総合商社は、昨今の世界情勢により改めて脚光をあべて学生人気も高い業会。だからこそ、そこでの採用競争も激しい業界。大手の複数の総合商社とは異質を放つこの、全編英語での社長への直接インタビュー。
丸紅はこの動画を2022年度の採用サイトで活用。


「丸紅が答える、気になる疑問」>「柿木社長に聞く30の質問」という大きなコンテンツとして配信しています。

まずは、ご覧ください。

冒頭から社長室に入るシーン。インタビューアー(ここでは広報部のジェレミーさん)が英語でインタビューする形式です。さすがグローバルの総合商社、すべて英語。しかも流暢。スタートは社長室をノックするこのシーンから。

ん?どこかで見たぞこの構成?と勘付いた方、さすがです。
そうです、これはもともとVOGUE JAPANの人気コンテンツの一つ、73の質問 / 73 Questionsの構成にそっくりです。

個人的には、「VOUGUEの編集長のアナ・ウィンター」へのシリーズが大好きです。何せあの映画“プラダを着た悪魔”のモデルになった方ですから、よっぽど癖の強い方だろうと、予想されるからです。スターバックスの好みを聞かれるシーンなど、映画とシンクロしてて面白いです。

長回しという手法です。とにかく一人が撮影してずっとノーカットで撮り続ける手法です。臨場感と同時に、カジュアルな印象を与えますよね。

今回の丸紅の社長インタビューも、長回し(風)です。たまに、場面がうまくトランジションでカットされているように見えますが、ほぼ長回し。その点、社長という代表がカジュアルであること、そして身近であることを感じますね。

そして何より、質問が秀逸。

事業ビジョンは?今後の展望は?などの日本企業に採用動画にありがちなお硬い内容ではなく?

・プロポーズの言葉は?
・プライベートと仕事をどう区別してる?
・好きな映画は?
・好きな食べ物は?
・好きな音楽は?
・好きなお酒は?
などなど

この辺はVOUGUEの73の質問に似てますね。

YouTubeではどの部分が一番視聴数が多いかわかる機能がありますが、プロポーズのシーンがトップですww
この辺は、社内の方が気になってシェアしあったのでしょうかwとってもチャーミングな質問ですね。

また編集も工夫されています。
ただの長回しではなく、途中に編集が入っています。サッカーやお酒の説明の際は映像にCGで説明が現れます。この辺は見てて飽きさせない工夫がみえます。


ただし、後半は徐々に質問の内容が深くなります?

・座右の銘は?
・若手に伝えたいこと?
・ベテランに伝えたいこと?

特にこの若手とベテランの両方にメッセージを送っているところが
新卒、中途両方を狙っている採用計画にもつながりますね。

この手の構成は、最後の質問が大事。

冒頭にVOGUEのアナ・ウィンナー の最後の回答はこれ。
セルフィーを撮らして、という要望に対して
「撮ったこともないし、撮る予定もないわ」=セルフィーなんてそんなダサいことは私はしない

という彼女のアイデンティティーが丸出しなんです。

丸紅では
丸紅グループ全体の社員へのメッセージは?に対して
「とがった丸になれ、丸紅」
いいですね。

丸紅は、会社のトップの人柄、インターナショナル、そしてメッセージを力強く、そしてカジュアルにつたえるとても採用動画として、このVOUGUE73の質問の構成の良いところをとてもうまく活用していると感じました。


このような長回しのVOUGUEの73の質問を真似した採用動画は他にもあります。例えば、メルカリの73の質問。

まさにメルカリは、VOUGUEの73の質問の構成をそのまま採用。しかも。社員がバトンタッチしていく様子がとても工夫が見えます。オフィスの様子もわかりますね。自由で活発、そして多様な社内の様子が伝わります。

長回し、質問を立て続けにしていくスタイル。
大事なのは、
・その狙いは何で
・そのためにはどんな質問をすべきか

という二つかと思います。

丸紅の場合は

インサイト:大手総合商社ということもあり、硬いイメージを払拭したい。トップのカジュアルでインターナショナルな人柄を伝えたい、というどちらかというと新卒向けな目的かと思いました。しかし、後半はベテランや丸紅グループ全体へのメッセージも盛り込まれており、とてもバランスが良いと感じました。

社長という会社のトップの人柄は、入社を決める上で重要な要素です。特に大手など、入社するまで顔を見ないケースがほとんどだと思います。その意味では、社長インタビューは必須の時代かもしれません。さらには、こう言った差別化をしていく必要も大きいとも言えます。

自己紹介


私は、キャリアコンサルタント兼動画ディレクターとして、主に企業の採用動画制作のお手伝いをしています。
本業はWEBディレクター、また企業動画ディレクターをしており、今まで100社以上の企業動画のお手伝いをしてきました。
二足の草鞋として、キャリアコンサルタントもやっております。畑違いのキャリアコンサルタントでもある理由ですが、私自身の苦しんだキャリア人生において、キャリア支援の重要性を身をもって感じたからです。また、現在日本は世界ワーストで「仕事に熱意がない」国となっています。その課題感からです。詳しくは別のnoteで書いております。もしよかったら読んでください。

採用動画は、制作会社に相談する企業がほとんどだと思いますが、採用戦略の側面が強く、その企画・コンセプト作りは、まずはキャリア面も理解したキャリアコンサルタントに相談すべきと考えます。
その点、キャリアコンサルタントの視点と、動画ディレクターの視点の両方を持っていることが私の提供できるメリットになると思っています。

ご紹介
採用動画の企画コンセプト作り、を重要視してお手伝いしています。ご興味のある方は是非こちらのサービス紹介ページをご覧いただき、お問い合わせください。簡単なご相談からでも結構です。

ご相談はTwitterのDMまで
https://twitter.com/zakisan_carecon

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