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20051129 アケビコノハ

 家の車庫に変わった虫がいた。枯葉そっくりの虫$${^{*1}}$$である。今までこんな虫は見たことがない。外来種が日本で繁殖したのだろうか。

 「アケビコノハ$${^{*2}}$$」という蛾の仲間だった。外来種ではないようだ。昔からいるようだが今まで一度も見たことがなかった。それにしてもなぜここまで枯葉に似ているのだろう。葉脈はもちろん$${^{*3}}$$地面に落ちてから少し朽ちかけて黄緑色の苔かカビが生えかけているところまで再現している。

 ある生物が何か他の物や動物に似ていると、自分の体を守るためだと人間は勝手に想像するが、このアケビコノハも何かから身を守るために枯葉のような姿になっているのかもしれない。この様な蛾の天敵としては鳥ぐらいしかいないが、このアケビコノハは食べると美味いのだろうか。羽の模様など$${^{*4}}$$を見ているとそれ程美味いように見えない。

 たとえ美味いとしてもなぜ枯葉に似せようとしたのか。そもそも枯葉にどうやって似せたのか。やろうと思ってできる筈がない。だが、葉脈や苔まで再現している。これはやはり人間が勝手に解釈しているだけなのか。偶然そうなったとすれば凄い偶然である。

*1 kareha.jpg
*2 アケビコノハ(通草木葉蛾)
*3 アケビコノハ
*4 80.ヤガ科(Noctuidae) (エグリバ類)(Calpinae) Eudocima属 成虫縮小画像一覧

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