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20041219 KANJI(2)

 日頃ローマ字しか使わない西洋人が漢字や仮名を見た時に感じる印象を、日本人も体験できるだろうか。どうやって読むか判らない文字$${^{*1}}$$を見た時には、同じような感覚になることができる。

 しかし義務教育を終えた時点で、常用漢字$${^{*2}}$$の大部分が読み書きできるようになっていて意味も理解している。そうなってしまっては、日常に見かける漢字を見て「暖炉かボイラーにスコップで燃料を投げ入れている人$${^{*3}}$$」と見ることはなかなかできない。今まで見たこともない漢字$${^{*4}}$$を見ても純粋な図形として見るのは難しい。

 私が見慣れている漢字は楷書$${^{*4}}$$で書かれている漢字である。それを篆書$${^{*5}}$$で書くとかなり印象が変わる場合がある。篆書$${^{*6}}$$なら文字よりも絵に近い場合があるので、西洋人の感覚を体験することができる。

 確実に体験できるのは「心」という漢字の篆書体$${^{*7}}$$だろう。これ$${^{*8}}$$ではどう見ても心臓$${^{*9}}$$ではなく、「$${^{*10}}$$」にしか見えない。

*1 世界文字地図
*2 常用漢字表(学年配当・総画数付き)
*3 20041218 KANJI
*4 曲線漢字
*5 篆書の苦労
*6 篆書体チェック
*7 篆書でGO! 6
*8 kokoro3.gif
*9 滋賀脳卒中・循環器病登録研究
*10 20041130 ちんぼ

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