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20070618 高圧送電線の撤去

 実家の直ぐ近くの空中を通る高圧送電線が撤去されだしている。まさに撤去の最中で、途中までは鉄塔$${^{*1}}$$だけになっており、少し離れた場所では電線が残っている。

 この送電線は木曽幹線$${^{*2}}$$と呼ばれ、関西電力の施設らしい。木曽谷の水力発電で発電された電力を関西地方に送る施設$${^{*3}}$$として八十年前に建設された。木曽谷と大阪とを結ぶ電線は、途中、尾張地方の北東から南東を貫いている。この送電線は関西電力の前身である大同電力の福沢桃介$${^{*4}}$$と言う人が作ったらしい。

 実家では、この高圧送電線をどうやって撤去するのか、が話題になっているらしい。順番に残っている送電線を利用して巻き取ればいいが、最後の一本はどうやって巻き取るのか。送電線の真下には民家や普通の電柱に架けられた電線がある。そのまま垂らせばそれらに掛かってしまう。私の父$${^{*5}}$$は、最後の一本の巻き取る作業を確かめたくて時々作業風景を眺めているが最後の一本の撤去作業を見かけたことがないと言う。

 ヘリコプターを使えばできそうだ。しかしいちいちそんな大仰なことをするのだろうか。

 風船ではないだろうか。最後の一本になったら徐々に細い紐に換えて巻き取り、最後に一番細くて軽い紐になったら先端に風船を付けて巻き取る。調べてみるとそういった撤去方法$${^{*6}}$$は実際にあるようだ。模型のヘリコプターを使う方法$${^{*7}}$$もあるらしい。

*1 そこに鉄塔がある
*2 歴史に残る送電線|架空送電線(がくうそうでんせん)の話|produced by 株式会社タワーライン・ソリューション
*3 木曽川history part4 [関西電力]
*4 年譜 [関西電力]
*5 20061003 双子の順序
*6 送研リポートH17 送電線撤去工事におけるバルーン利用による最終ロープ回収工法の概要
*7 技術開発(RCへリパイロットロープ延線機)

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