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20030425 坂口安吾

 坂口安吾$${^{*1}}$$を初めて知ったのは高校の現代国語の授業だった。「ラムネ氏のこと$${^{*2}}$$」という文章が教科書に掲載されていた$${^{*3}}$$。ラムネを発明したのは「ラムネー氏」と言うようなことが書いてあったことは憶えている。この文章の主題は何だったかは憶えていないが、ラムネのことばかりが記憶に残っている。ラムネ$${^{*4}}$$は「lemonade レモン水」の転$${^{*5}}$$とされているので「ラムネ氏」とは関係がない。

 物の名前がそれを発明した人の名前になっているという雑学が昔から沢山あったと思う。レントゲン線$${^{*6}}$$を発見したのはレントゲン$${^{*7}}$$、ホッチキスの発明はホッチキス$${^{*8}}$$、カーディガン$${^{*9}}$$を発明したのはカーディガン$${^{*10}}$$、サンドイッチ$${^{*11}}$$の発明はサンドイッチ$${^{*12}}$$、ギロチン$${^{*13}}$$はギロチン$${^{*14}}$$を、といった具合に外国語の名前が付いた物を発明したのはその物の名前と同じ名前の人だ、と言われると意外な感じがして雑学となり得たのである。これが行き過ぎて「ダイナマイトの発明者はダイナマイトと言う人$${^{*15}}$$」と思い込んでいる人も時々いる。「ラムネ氏」もこういった行き過ぎが発想の原点ではないだろうか。

 この坂口安吾の「ラムネ氏のこと」に触発されて、当時に「不連続殺人事件$${^{*16}}$$」を読んだことがある。内容を完璧に忘れているので、今一度読み直しても楽しめるであろう。

 その頃、坂口良子$${^{*17}}$$も好きだった。

*1 Sherlock Holmes 坂口安吾全集 索引
*2 カメラ紀行ー名作の風景 坂口安吾『ラムネ氏のこと』
*3 ちくまの教科書 > 国語通信 > 連載 > 授業実践例 > 第四章 評論
*4 Cheap Candies お菓子うらわざ雑学講座 topics00_06jun-1ラムネの裏話1
*5 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: ラムネ
*6 ■ 自分の身体の中身を見ませんか? -洋服の上から身体の中身は透けて見える-
*7 Featured History: Wilhelm Röntgen - UW Radiology
*8 20010713 ホッチキス
*9 統合戦争辞典 カーディガン,ジェームズ・トーマス・ブランデル
*10 The Flashman Papers Project James Brudenell, 7th Lord Cardigan
*11 sandwich. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*12 Fourth Earl of Sandwich
*13 20010705 Bachの読み方
*14 Guillotin Joseph-Ignace
*15 Nobel e-Museum
*16 内田裕也オフィシャルサイト 不連続殺人事件
*17 Internet Shinoyama Kishin GORO 83.01.01号表紙 坂口良子

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