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20080216 大便の写真

 故あって自分の大便の検査をしてもらった。自分の大便を指定された手順で採取して検査して貰う。検査では便潜血の有無$${^{*1}}$$を調べることにより大腸癌の徴候の有無を確認する。

 潜血検査用採便容器を手渡され、これに同封されている手順書に従って自分の便を採取$${^{*2}}$$する。「採便棒」というのがあって、これの先端を自分の便の表面をまんべんなくこすり取る。表面をこすりとることにより、大腸からの出血の有無が調べられる。大便の表面に付着している血液の有無を調べるだけなので$${^{*3}}$$からの出血でも陽性$${^{*4}}$$になるらしい。

 気になったのはそんなことではない。手順説明書の写真$${^{*5}}$$である。「採便棒」の先端に付着している「大便」は本物ではないか。本物だから何か問題があるわけではない。撮影のためにわざわざ偽物を作る方が面倒だろう。手順書としては本物の大便が採取されている様子が示されていることが一番である。恐らく本物だろう。

 ということは本物の「主」がいるはずである。撮影を担当した人の内、誰かが便所に行って、自分の大便に棒を擦りつけて、大便が付着した状態をカメラで撮影したはずである。助手が指示されてやったのか、大便の採取から撮影まですべて一人でやったのか。大便の主はどんな気持ちだったのだろう。一方「こすりとられる大便」は本物の大便の写真ではなく「挿絵$${^{*6}}$$」になっている。大便そのものを撮影されるのは、「主」としてはやはり恥ずかしいだろう。夕べ食べたとうもろこし等が表面に付着$${^{*7}}$$でもしていれば、撮影されるのは何か気が引けてしまう。

 説明書を読む側にとってはどうだろう。本物の大便の写真が載っているとどう思ってしまうか。何とも思わないだろう。採取する時には自分の本物の大便が目の前にあるのだから、何ら変ではない。むしろ採便棒の先に付着した便だけが本物で、本体の大便が挿絵というのが違和感を誘発させ、今回の記事を書くきっかけになったような気もする。まぁ、本物の大便本体の写真が説明に使われていてもこの文章を書いていたような気はするが。

*1 便潜血検査について 東芝病院
*2 大分県地域保健支援センター::公式ホームページ::
*3 20070114 痔
*4 大腸がん検査、便潜血について、大腸癌、直腸癌、大腸検査、大腸ポリープ、血便、総合サイト
*5 saibenbou.jpg
*6 saibenbou2.jpg
*7 20030809 亀の屁

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