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『 煩悩とパチンコ 』

古今東西、人間の煩悩に寄生する博打(ギャンブル)癖は廃れない。

そう言う私にも充分経験はあるし、それだけにハマる気持ちもよく分かる。

私の場合はお馬ちゃん(競馬)だった。

ギャンブルにのめり込むその理由は勿論金銭的な欲得は否定できないけど、あの勝ち負けのエキサイティング?そんな瞬間がクセになるのだ。

それはとりもなおさず
「あと一歩で勝てたのに」と言った都合のいい思い込みだ。

そしてもう一つ
「今度は勝てるぞ」
「俺だけは負けないぞ」
などといった「壮大な偏差値の低さ」がそうさせるのだ。

言うまでもないがそのエキサイティングなステージが終わり現実に戻れば毎回決まって「嗚呼、止めときゃ良かった!」この連続だった。

そして
ギャンブルの中でも我々にとって一番身近でポピュラーなモノが「パチンコ」だろう。

散歩中のワタシは今、近くのドトールコーヒーで一息入れている。
後ろの席では数人の「熟女」がたむろし、今し方まで没頭していたのだろうか、パチンコ談義に花が咲いている。

以下、抜粋する。^^

「あの台はいつも出ない」
「あそこのパチンコ屋は渋い。」
「また5万ヤラレた」
「アタシャ8万だよ!」 
「辞めりゃいいんだけどさぁそれが出来ないね〜」

出てくる言葉はスった話と後悔ばかり。

賭けてもいい!
彼女達は本気で止める気は絶対に無い。

あっ、これもギャンブルか(笑)

思わず苦笑いをしてしまったけど、ワタシのテーブル席は彼女たちに背を向けているので「熟女」たちには気づかれない。

職場の友人にもパチンコ狂はいる。
私と同じく女房に愛想を尽かされた2周り年下の独身者だ。(¬_¬)

毎回パチンコ屋に「◯◯万円置いてきた」って話ばかり。
その額も「タクドラ」の稼ぎが良いので六桁を越える結構な数字だ。

さらにどういう訳か
最近そんな自慢にならない自慢話を全く悪びれもせず話すその姿勢に、ある種の共感すら覚えるから不思議だ。

でもねそのくせ
予想外の好成績を上げた仕事帰りの食事など、ワタシに奢(おご)ることなどは知り合って10年近くになるけどたったの1~2回か。

いや待てよ
ほとんど、その記憶はない。

ったく!

その度に
「もっとお金のリテラシーを勉強しれ!」と言っているけど憎めないヤツだ。

ワタシに話を戻せば”今更感”は十分だけど、もうギャンブルに限らず「酒・タバコ」も卒業し”清く正しい生活”に一極集中している。(笑)

そんなこんなで
あと何十年・何百年、人類の歴史が続くか分からないけど、全ての人間の憎めない煩悩はこれからも永遠に不滅なのだろう。

合掌

ではまた。^^