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通信に「全員載せる」ことは難しい

はじめに


教育サークル「まほろば」のマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

メンバーのZAKと申します。
唯一の中学校教員です。
小学校の先生も、中学校の先生もこの発信を気にかけていただければ幸いです。
中学校の仲間募集中です😄

このマガジンではサークルのメンバーを繋いでくれた「学級通信」に対する考えを、
6人のメンバーがリレー形式で投稿していきます。

少しでも
「通信書いてみようかな」
「大変と思っていたけれど、書き方が少しわかったぞ」
と思えるような投稿を、メンバー6人で目指していきます。

ブックマークやスキ、コメントやX(旧Twitter)で共有していただけると嬉しいです。


書いたものを通信に載せられるってシンプルに嬉しい 
ひろき先生


ひろき先生が書いてくれた視点は、いつまでも忘れたくないマインドだと思いました。
大人の私たちも自分の意見が取り上げられた時、
自分のことを大切にされている感覚でとても嬉しい気持ちになり、やる気になります。
集団への所属意識も強くなります。

私は小・中学校時代に、通信を書いてくれる先生に出会ったことはありません。
でもそんな思いを自分と出会った生徒に味わってほしいと強く思いました。

「全員に」こだわる

だからこそ、一部の生徒だけでなく「全員に」その気持ちを味わってほしいと思います。
でもそれってとても難しい。

そこで、手間はかかっても、通信の登場回数は名簿に「正」の字でカウントしています。
この登場人物カウントに関しては是非があると思います。
みなさんはいかがでしょうか?

「通信に載せにくい生徒」がいる…

カウントをして登場回数が少ない生徒は
「良さを発見できていない生徒」
「自分が苦手としているタイプの生徒」かもしれません。
だからこそ、意識的に関わりを増やします。
良き行動が増えるよう、声かけをします。
しかし、中々うまくいかない時があります。
みなさんもどうでしょうか?

でも実は意外と「気になるあの子」は通信に載せやすいのです。
なぜなら、気にかけているからこそ変化に気づきやすいのです。
たくさんアプローチをかけているからこそ、変容も生まれやすいのです。

本当に「通信に載せにくい生徒」は
働きアリの「2・6・2」の法則で言えば、真ん中の2の生徒です。
特に、「積極性=低・能力=高」の生徒の良さを広げることが難しいと思います。

しかし、集団の力はこの「6」がどう動くかによって決まります。
だからこそ、この6の生徒の良さに目を向けて、通信を用いて巻き込みたいです。

必殺技「振り返り」

そんな時は振り返りに目を向けて、通信に掲載しましょう。
積極性が低くて、能力が高い生徒は「授業中の見取り」よりも、
思考が表現された「成果物」に頑張りが表れることがよくあります。

一緒に過ごした時間では気づかなかった頑張りに出会うことがあるかもしれません。

振り返りにも意欲的になれなかった生徒がいても、そこから声かけを考えて、次の授業のアプローチを生み出すことができるかもしれません。

前回のことにも重なりますが、通信をきっかけとして、自分の関わりを見直す時間が学級経営を豊かにするのです。

通信で「普段は気にならないあの子」へアプローチ

教師の関わりは無意識のうちに偏ってしまうと思っています。
だからこそ、「正の字カウント」という強制力を働かせて、
「一人も見捨てない」教育を目指しています。

問題行動はない…
話は聞いている…
でも意欲が高い訳ではない。

「普段は気にならない」けれど、いまいちクラスの中で褒めてあげられていない生徒には、
こちらから矢印を向けてあげなければ、思いは届きません。

あの子と心を通わせるために「ちょっと一息」
そのツールに通信を。
「うまくいかない」は違っても、「気になるあの子」と同じように、
「心の繋げ方」を考えてみる機会を作ってみましょう。

そんなあの子が、通信に取り上げられた「自分の良さ」に目を向けて、
「このクラスで頑張りたいな」と思える「日常」を作り上げらたいと思っています。

普段の声かけで
学級通信で
保護者や周りの先生と協力して…

たくさんのアプローチを考えていきましょう。

最後に

私は「気になるあの子」へのアプローチが得意なタイプの教員だと思います。
だからこそ、意識して「全員に」声が届く工夫をしなけらばなりません。

「2・6・2」の「意欲=低・能力=高」生徒へのアプローチが得意な方の意識しているポイントをぜひお聞きしたいです。
これは間違いなく、皆さんの学級経営の充実に大きく関わることだと思います。
是非学び合えれば嬉しいです。
コメントお待ちしております😄


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