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魅惑の鼻

軽く手に取る白い陶器に注がれた芳醇な泥水。眉間に皺を寄せつつ、それと同等以上の比率で上唇と下唇をすぼめ、啜り上げる。

突き抜ける、漂う、刺してくるを感知する嗅覚、舌に張り巡らされた味覚のネットワークを駆使してその異様物の解析が始まる。

熱い、苦い、焦げている。

算出結果は散々だが、永久歯に少々黄ばみを生ずるが、何故だろう 妙な高揚感と数分後に訪れる放尿のラッシュで、カラダが明るくなっている。

また啜り上げる、吞み下す、繰り返す、カラになる。淹れ直す。。

慌てふためいた後に、空で紫とオレンジが握手しているときに、終電を逃した後に、読書・勉強のお供に、飲み過ぎて盛大にまき散らした後に、大事なあいつと楽しく話しているときに、、、

日々の局面で落ち着きを取り戻す術をいつからか知った。


湯気が出る醤油

得体の知れない色彩がシリアスで焼き過ぎた香りが鼻を魅了して止まない。この先も。

珈琲に対する見解を述べてみました。

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