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今思えば

とんでもない角度から爆風を散々浴びせられた

そんな とてつもないヘアースタイルを以前嫌という程眺めては、これはいったいどういう意図があって整髪料を塗りたくり、撫で付け、盛り上げ、仕上げ、外出するまでに至ったのだろう。

まるでまさにその本人になって実際にどういう経緯で、趣旨で、心持ちで、その変な髪型にしたのかを自分なりに頭を悩ませ、思慮に触れ、多くはない経験則から弾き出しだ挙句

理解が出来ずにただただ呆然として上を向いて

この世はなんてイカレているのだろう。

そう感じては、

世間の目なんかどうでもいい。                         俺がこう思って出した答えがこれだ。                  間違いねぇ。 こっち見んじゃねえ。

そう言わんばかりの潔さと逞しさと情熱に憧れさえ抱きつつ、私の思考の渦から爆笑を添えて解き放つ

という遊びをしては

暇つぶしをしていた高校時代


青年というにはあまりにも無理があるような横顔になった今、遡って考えてみれば、昔から私は変な奴だった。

中学生のときには 帰り道に車道が見渡せる塀に座り、通り過ぎる車の運転手がどんな顔をしているのか、窓が開いていたら通り過ぎる瞬間にギャッと周りに聞こえるか聞こえないかの瀬戸際くらいに短く大きな声を出してどんな反応をするか見て笑う

という遊びをしていた。

内気な性格の子供だった。極度の心配性のくせに高めの好奇心が常に付きまとっていた。

孤独な奴だった。そしてスケベだった。




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