ユニコーンオーバーロードをクリアした感想

購入の経緯

 ニンテンドーダイレクトで流れた紹介映像を見た時から購入を決めていた。SRPGはFE風花雪月でハマって以降、いろんな作品に触れていきたいと思っていた中で、ヴァニラウェアからのリリースということで、とても期待していた。

クリアした感想

ストーリー

 本作の目玉はSRPGとしての戦略性ということもあり、ストーリーは比較的あっさりしたものだと思う。クーデターで地位を奪われた王子が力を蓄えて再興を果たす素直な物語が展開されていく。確かにシンプルなストーリーではあるが、各ステージでの行動選択によって攻略難易度や仲間加入の有無、その後の展開が変化するというアクセントが随所に散りばめられており、飽きずにエンディングを迎えられた。

戦闘システム

 FEのように進軍していく形式で展開し、接敵すればFF12のガンビットのように戦闘するシステムとなっており、考えることが多くて楽しかった。どんなユニット編成でも弱点があり、しかも複数あるため、最強ではなく最適を考えることになる。火力を上げるか、対応範囲を広げるか、コンセプトを詰め込むかと考えているうちに、プレイ時間の40%ほどは編成画面とにらめっこしていたと思う。また複数のユニットでカバーしあいながら進めたり、単騎駆けが有効だったりと、戦闘だけでなく進軍にも頭をひねるため、とても歯応えがあった。

グラフィック

 キャラクターがとにかく動く。イベント時には細かな心理描写で動くし、戦闘時にはスキル発動時に動くし、ダメージを受けたら動くし、デバフされたら動くし、待機中でも動く。強いこだわりを徹底的に反映して作られたことが見てとれるグラフィックだった。特に女性キャラクターについては、どのキャラクターもしっくりこないなんて言う男性プレイヤーは居ないだろう。色んな癖が詰め込まれていた。

総評

 とても満足度の高い作品だった。初見プレイにおよそ90時間かけてじっくり遊んだが、まだまだ味わい尽くせないほどの奥深さがある。コンボが噛み合ったときの爽快感はRPGの醍醐味だし、難局を立ち回りで越えていく面白さはSRPGでなければ得られない。正直、本作のプレイ体験をこの記事に表現しきれてはいないが、SRPGの新たな名作として高い評価を得てほしいと強く思う。

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