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書く理由はどうだろう

書かない理由は、いくらだって出てくる。

「特に書くことがない…」、まずはこれだ。「今週は出張が多くて時間がない…」、これもよい。「書こうと思ったけど、あんまり面白くなくて…」、これもある。

「毎日10個書かない理由を挙げられたら、書かなくていいよ」と言われたら、毎日100個くらいは挙げられる。っていうか、そもそも誰かに書けと言われているわけではない。別に誰が読むでもないのだし、書いても書かなくてもどうでもいいじゃーん。ほら、これも書かない理由。

でもどうだ、書く理由はどうだろう。

さっき食べたかぼちゃの煮物が美味しかったとか、週末にベランダで缶ビールを飲むのが最高だとか、息子がなんでもない日にお手紙をくれたとか、いやそりゃあまぁ、書かなくたっていいさ。書かなくて忘れていって、それくらい他愛もないことだ。他愛のないことは、手帳の片隅にでも書いておけばいい。わざわざnoteに…、あ、note…の、の、note酒場…。

note酒場だ。今週だ。

うっかり怠け者のわたくしは、note酒場の参加表明をとっておきながら、ぐうたらこの2か月間、何も書かずに過ごしてしまった。

noteを書いていないのにnote酒場に行くなんて、婚活してないのに婚活パーティーに行くようなもんだ。ちがうか。禁酒中なのにワイン試飲会に行くようなもんだ。それもちがう。とにもかくにも、noteをしばらく書いていないのにnote酒場に行くのは、彼女が出来たのに合コンに行くくらい、うしろめたい。

そんなうしろめたさに耐えられず、「やっぱり行くのよそうかな…」なんて思ったりもする。でもせっかくの機会だ。noteで知り合って、まだ会ったこともない人たちに会えるチャンスもある。そうだ、そんなうしろめたいのなら、書けばいいじゃないか、note。それが僕の久々にnote書いた理由。書く理由だって、書かない理由と同じくらいあるもんだ。

久々に書こうと思い立つと、勝手に欲が出てくる。せっかくならこれを機にまた定期的に書きたい。昔のように毎日、とは言わずとも。

それで見切り発車の僕は、とりあえずマガジンを作ることにした。その名も「愛でたい息子」。「めでたい息子」にしようかと思ったが、それだとちょっと息子をディスっているような感じがしたので、「愛でたい」にした。

なぜ息子なのか、なぜ愛でたいのか。数か月前までnoteを毎日書いていて、それはもう本当にどうにもくだらない日記ではあったけど、よく息子のことを書いていた。息子はなかなかに可愛いが、可愛いだけが息子ではない。何度言っても部屋を片付けないとか宿題をやらないとか、ヤクルト飲んでて「もうあと半分しかない…」などと本気で泣いてしまうような息子である。心配になる。

それでも僕は、昔書いたnoteを読み返したりなんかして、我ながら息子をよく愛でているなぁ、と感心した。思い返せばそうだ、なんか書かなきゃって毎日考えながら、息子のことばや行動に、書くきっかけをもらっていた。

息子は僕によく似ている。顔よりも性格のほうだ。そりゃ息子だからねぇ。心配になるくらい、よく似ている。そんな息子を愛でることは、自分を大切にすることでもある。自分の至らぬ点を、どうしようもないような性格を、息子を通じて客観的に見つめていた。いつしか息子の話をnoteに書くことが、日々のくらしを丁寧に過ごしていくことに、繋がっていたように思う。(それはもう立派な書く理由だなぁ。)

そんなわけで、またいつまで続くかわかんないし、note酒場が過ぎればまた書かなくなるかもね。でもとりあえず見切り発車で、マガジンをはじめるぞー。目指すは週一更新、それをやりながら、過去のnoteを整理しよう。

こういうのって、少しストック持ってから始めるよね。でもストックゼロです。はてさて続くのかしら。なので応援してください。

とまぁ、まずは今週末のnote酒場。参加される方は「いくよー」って教えて下さい。みんなの書く理由とか、聞けるといいな。


お蕎麦屋さん開きたい。