東北旅行に行った話(1日目 福井→山形)

秋も深まりつつある11月の2週目、大学のクラスメイト4人で東北旅行に行った。福井から出発して、東北に入るまでノンストップでも片道5時間以上。4泊5日で山形→宮城→岩手→青森→秋田と回るかなりハードなスケジュールでの旅行だったけど、景色は綺麗だしご飯は美味しいし、東北の魅力がそれはもうめちゃくちゃに感じられた。
純粋に楽しかった思い出を残す日記として書くけど、今後東北に行く予定の人がいれば参考になるといいなと思いながら丁寧に文章にしようと思うので、興味ある人は良かったら読んでみてください。
この記事ではまずは1日目福井→山形まで書こうかな。全日程1記事にすると大変なことなりそうだし。

福井から山形まで

1日目は朝8時に出発して山形市の駅前のビジネスホテルに泊まる予定だった。本当は銀山温泉に泊まりたかったんだけど、銀山温泉ってめちゃくちゃ人気で4ヶ月後とかまで予約でいっぱいなんだって。銀山温泉に泊まりたいと思う人は、かなり前々から予約してかないと厳しいかも。
福井から山形までは車で7時間。すんごい大変な気もするけど、4人旅行だったら、一人2時間も運転すれば到着するって考えたら思ったより近いもんだよね。わいわい喋りながらだったから思ったよりすぐ着いた気がする。
何が良かったって、北陸自動車道で金沢あたりと新潟を走ってる時、左側にずっと晴れた日本海が見えてて、めちゃくちゃ解放感のあるドライブだった。
後半はかなりトンネルが多くて、夜ご飯食べようと思ってたお店に、お昼営業終了ギリギリの時間に夜の予約の電話入れようとする度にトンネルで電話途切れて、滑り込みで予約できるかってスリル味わった(ちなみにギリ予約できた)

サービスエリアにいた劇シュールなキャラクター
そもそもなんのキャラクターなのかわからんしセリフが
教科書体でタイプライターで貼られてたのが怖すぎる


福井から出発して、泊まる予定だったのは山形市だけど、米沢市は山形市より1時間くらい手前(南側)にあるので、米沢市で早めの夜ご飯を食べてから山形市に向かうっていう形にした。お店探した時に思ったことだけど、山形市よりも米沢市の方が美味しそうなご飯やさん沢山あるから、ご飯は米沢市で食べるのがオススメかも。

米沢牛焼肉 さかの

天才旅行先ご飯屋アドバイザーのYくんが見つけてくれた店。精肉店の2階で営業してる焼肉屋さん。せっかく山形だから米沢牛が食べたいと思って探したけど、米沢牛ってめちゃ高いんだよね。ステーキで1万円とか、大学生には手のでない店ばっかりでヒイイって思ってたんだけど、この「焼肉さかの」って店はリーズナブルに米沢牛が食べられる最高のお店だった。食べログの焼き肉の百名店らしくて、平日の5時とかに行ったけど結構混んでて、予約して行って良かった。

米沢牛の牛刺しと肉汁ネギ巻きと盛り合わせ

めちゃくちゃ美味しかったし、値段もリーズナブルで、泊まる駅前近くで飲む予定だったから、「お腹いっぱい」ってほどでは無いけどしっかり食べて一人2000円ちょっとくらい。本当に安かった。
ついこの前、東海オンエアの動画でとしみつが鉄板焼きの練習をして、素人とお肉の味がどれほど変わるのかみたいな動画見たばっかりだったから、「焼きながら意外といじってもいいんだよ肉は」「塩は1.4g!」「寝かせるんだよ肉は。暴れてる肉汁を落ち着かせるんだ」とか付け焼き刃の知識でワイワイ焼きながら食べた。
人数分に余ったり足りなかったりした肉はジャンケンで取り合った。Y君はこれまでの男気旅で積み上げてきた経験と人読みで本気のじゃんけんしてたし、I君は「ああ、肉運が逃げていた。俺は肉の焼き方動画を見てない時点で負けていたんだ…」とかブツブツオカルト的なことを言っていて、じゃんけんも人それぞれだなと思った。

銀山温泉

泊まることはできなかったけど、千と千尋のモデルにもなってる(諸説あるけど)といわれている銀山温泉、折角だから見に行きたいって話になって行った。アクセスがめちゃくちゃ悪くて、山形市から片道1時間かかる。今、温泉街見に行くためだけに片道1時間って想像すると恐ろしく思うけど、東北旅行中って基本的にどこからどこへ行くにも遠いから感覚の基準バグってて、1時間なんてすぐじゃんって感じだった。
結論から言うと本当に行って良かった。
足湯は営業中止してたし、日帰り温泉は午後3時とかまでしかやってなくて温泉には入れなかったけど、銀山温泉の町並み(旅館並み?笑)はマジで一見の価値あり。
大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べる景観は、繊細にして圧巻。ノスタルジックで幻想的。今思い出してももしかして夢だった?って思う。異世界に迷い込んだような感覚だった。
11月頭にして既に死ぬほど寒くて耳もちぎれるかと思ったけど、雪の降る時期に来たらなんて素敵なんだろうって思った。いつか泊まってみたい温泉。

右奥に見えるのが銀山温泉のシンボルでもある能登屋旅館で
旅館自体が国の重要文化財に指定されてるらしい

余談なんだけどここで一番感じたのがiPhoneのスペックの違い。夜行ったからiPhoneで写すのがなかなか難しかったんだけど、Yくんが持ってたiPhone13では死ぬほど綺麗に景色撮れてた。写真撮るの得意なMちゃんはiPhone SEだから撮れる写真のクオリティが全然違って、「ちゃうねん、こんなん無理やもん」って嘆いてた。

左上がMちゃんの撮ったiPhoneSEの写真で右下がYくんのiPhone13の写真

こうやって見比べたら確かにだいぶ違うかもなあ。広角なのと、暗い中で光がボヤッとしなくてシャープに見えるからこんなに違って感じるのかな。ちなみに私はADHD発揮してスマホ車に忘れてきちゃってて、写真1枚も撮れなかった。残念。

居酒屋 天晴

山形駅前は福井に負けず劣らずの田舎。ホテルにチェックインした後に、夜11時くらいからちょっとだけ飲もうと思って居酒屋探してたんだけど本当にほとんどの店が12時までに閉店しちゃう感じだった。
あらゆる店にフラれまくっていよいよしゃーなし3時までやってる目利きの銀次行くしかないかってブラブラ歩いてたところに出会ったのが「天晴」。これがほんと奇跡の出会い(言い過ぎ?笑)だった。もう一回山形行ったら絶対に行きたいって思う良い居酒屋だった。

入った時はちょっと変な匂いがして大丈夫かなってぶっちゃけ私はドキドキしてた


カウンターが数席と4人ギリ座れるくらいのテーブルが1つの小さな店内。
メニューは東北の名産!というよりは店主の創作料理感が強いんだけど、これが本当に信じられないくらい美味しい。マジでなんでこんなに美味しいの?
全料理信じられないくらい美味しかったんだけど、個人的に忘れられないのがニラとアサリの卵とじ煮。「まあニラとアサリでも卵で閉じるか」って発想が意味不明なんだけど、とにかくこのアサリに染み込んだ出汁の味がやばい。アサリの体内ってこんなに出汁蓄えるポテンシャルあったん?今まであちこちでアサリ汁とかで食べてたアサリはなんだったの?ってなった。
東北の日本酒も沢山置いてあって、私はお酒飲めないからあんまりわかんないんだけど、すごく美味しかったって皆は言ってた。

写真だと全然伝わらないけど全部本当に美味しかったんだよ
右上がアサリニラの卵とじ。マジで奇跡の料理


I君は「梅こぼし」っていうこの店独自のお酒が癖になったみたいで、死ぬほど梅こぼし飲んでた。ちょっとだけもらったけど確かに美味しい。梅サワーとかにありがちな嫌な甘さみたいなのが無くて、梅の美味しいところだけの味がした。Iくんは気に入りすぎてお店の人に「どうやって作るんですか、買えるんですか」って聞いてたし「無理だと思います」って言われた後も諦め切れずにAmazonとかで業務用の梅こぼしの素探し求めてた。なんという中毒性。恐ろしき梅こぼし。

結局2時くらいまで天晴で飲んで、駅前のホテルに帰って1日目は終了。
Mちゃんは初日から「帰りたくない〜〜」って言ってた。「早いわ!笑」とか言って笑ってたけど、確かに初日から帰りたくないくらい楽しかった。
2日目以降の続きはまた今度。

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