東京旅行(1/2日目)

美術館を巡りたくて来ようと決めたのに
時期が悪すぎて国立西洋美術館も国立近代美術館も展示入れ替え期間で閉館中という悲しい事態(調べてから行け)…
結局メインは東京都美術館でやってるエゴン・シーレ展になるのかな。日記代わりに。

築地のすし兆

記念すべき初一人旅行の初ご飯ということで気合を入れて調べていって、本当に良かった。東京来て築地でランチ食べる機会あったら絶対リピートで来る。

平日だけどちょっと並んでて、15分くらい待ったかな。
お昼のセットは2種類あって、9貫で690円のセットと6貫で790円のセット。790円のセットは、単品で頼むと300円台のいくら、甘エビ、400円台のカマトロとかが入っためちゃくちゃお得なセットだったから、そっちにした。
大トロ(普段の半額で205円のセールをやってたので)と、生タコと、カンパチを追加でいただきました。
タコは生だからこそ味わいと食感が生きる塩で。柔らかくて弾力があって甘味を感じる人生で一番美味しいタコだった。カマトロと大トロも、甘くて甘くて…口の中で溶けて無くなってしまった…幸せは儚い…
普通一貫300〜500円くらいする握りを10貫くらい食べて合わせて1300円という異常なコスパの良さ。並ぶのも納得です。
おひとりさまの私を横目でチラ見した上で特急で入り込んでペン取り上げて名前書いた横入りカップル、許す。幸せになれよ。

佐伯祐三展

本当な東京都現代美術館のディオール展に行きたかったんだけど、チケットが午前中のうちに売り切れる人気ぶりだと言うので、諦めて東京ステーションギャラリーでやっていた佐伯祐三展に行きました。来てよかった。
 これは全然どうでもいい話なんだけど、結構混んでて、お客さんは品のいいおじさまとおばさまばっかりだった。品のいいおじさまとおばさまってなんでこんなに背が低い人が多いんだろう?人はたくさんいたのに私の背が一番高いんじゃないかと思う異空間だった…

およそ100年前、「大阪」「東京」「パリ」の3つの街に生き、短くも鮮烈な生涯を終えた画家、佐伯祐三(1898-1928)。1924年に初めてパリに渡ってからわずか4年余りの本格的画業の中で、都市の風景を題材とする独自の様式に達しました。特に、一時帰国を挟んだ後の2回目の滞仏期に到達した、繊細で踊るような線描による一連のパリ風景は、画家の代名詞とされ、その比類ない個性は今でも多くの人を魅了し続けています。私たちは、佐伯の絵画に向き合う時、風景に対峙する画家の眼、筆を走らせる画家の身体を強く想起させられます。そして、描かれた街並の中に、画家の内面や深い精神性を感じ取ります。それゆえ作品はしばしば、画家自身を映したもの―自画像にたとえられます。

本展では、佐伯が描いた「大阪」「東京」「パリ」の3つの街に注目し、画家が自らの表現を獲得する過程に迫ります。最大級の質と量を誇る大阪中之島美術館の佐伯祐三コレクションを中心に、画家の代表作が一堂に集結。展覧会初出品となる作品も出展されます。15年ぶりの回顧展となる本展は、佐伯芸術の魅力を再発見する機会となることでしょう。
佐伯祐三自画像としての風景公式ホームページより引用

ある程度有名作品は調べたりして予習して行ったけど、美術館で見るとだいぶ印象が違うなと思った。一つは作品のサイズ感、そして立体感(油彩の厚塗りなど)、あとは同じ作家の作品を100点以上時間軸に沿ってじっくり見ることで、その変化が感じられるからなのかな。

比較的裕福な家に生まれた佐伯祐三は、絵画の勉強のために2度パリに渡っている。1度目の渡仏ではヴラマンクに「このアカデミック!」と言われ、それが佐伯の絵との向き合い方を大きく変える契機となる。ユリトロやゴッホからも影響を受け、一年半日本に帰国し、さらに再渡仏し、30歳で亡くなるまでに命を燃やすように作品を描き続けた。
 佐伯祐三が過ごした場所ごとに絵が展示してあり、その関心、絵のモデル、表現技法が大きく変わっていくのが感じられて本当に面白かった。
好きだった作品を3つだけ記録しときます。

下落合風景 1926年頃

下落合風景(1926年ごろ)

ひょろりと上に伸びる、しなやかな線で書かれた木と電柱ですごくバランスのいい構図になってるなって感じた。パリでは沢山ある高い建物で構図のバランスを取っていたけど、日本の家は平べったいので、下落合風景の連作では「電柱」を積極的に描くことで構図のバランスをとっていたって解説に書いてあって、なるほどと思った。全体的にほの暗い画面、右奥にある家と右側の地面が明るい色になって自然に視線が奥に誘導される。真ん中あたりのリズミカルに線で書かれた枯れ木に躍動感がある。展覧会で「線のパリ」と表現されていた、2度目の渡仏後のリズミカルな線を主体とした絵の片鱗を感じさせるなと思った。

レストラン(オテル・デュ・マルシェ) 1927年

1度目の渡仏では壁や質感を中心に書き込んでいたが、2度目の渡仏の頃その興味は広告やポスターに。その時期の作品群は、判読不可能なほどダイナミックに描かれた線が印象的だった。この作品は、色味が可愛くて好きなのと、リズミカルに軽やかな線で書かれた白い椅子、右奥の鮮やかなポスター、左壁の質感がすごくよくて、どこを見ても楽しい絵だなと思った。中央少し右奥にあるついたてのすりガラスの質感も素敵。

コルドヌリ(靴屋) 1925年

一番好きだった作品。右奥の、かなり重めの表現をされた扉が印象的で、左側の色が軽いから、丁寧に厚塗りされた壁、細かく書かれた汚れのような模様に目がいって、壁の質感がものすごく感じられた。緊張感のある絵だけど、上のコルドヌリの文字が軽やかな印象を添えていてすごくいい感じ。

紅茶専門店THÉSIER

 小中高の同級生と目黒で夜ご飯を食べる約束をしてたんだけど、時間が空いたので恵比寿から徒歩10分くらいある紅茶専門店に行った。
なんでさ、都会ってちょっとだけ駅から離れるとこんなに坂が多いの?ただえさえ体力ないから、登って降りて登って下ってあたりで位置エネルギー無駄にしすぎてキレそうだった…
 結構人気そうなお店で、評価も高くて楽しみにしてたんだけど、なるほどこれは人気が出そう。ティファニーカラーと白の間くらいの淡くて可愛い色味を基調としてて、小さな1.2人掛けのテーブルが4つだけの小さな店内。10種類くらいのメジャーな紅茶を出されて、この中から3つ、好きな組み合わせを選んでください!って言われた。

瓶ってテンション上がるよね

「これとこれは相性悪いとかありますか?」って聞いたんだけど、「どんな組み合わせでもいけます!」って…ほんとか?笑
キームン(めっちゃスモーキー)と、マスカットと、チェリーの組み合わせとか、本当にいける?笑 想像だに恐ろしいんだけど…それを調和させるのも店員さんの手腕なのか。
 880円で割と高めだったし、冒険するのも怖くて、間違いなさそうな、ウバ・ネパール・キャンディの組み合わせにした。ネパールは初めて飲んだ。
 ホットかアイスか選べたんだけど、アイスティーって作るの難しくてなかなかこんな自由なブレンドでアイス入れてもらう機会ないからアイスにしてみた。寒いのに変な客だと思われたかな笑

なぜかタピオカストロー


 紅茶は濁ってなくて(アイスティーって上手じゃないと濁るんだけど)味も調和が取れててめちゃくちゃ美味しかった。すごい。
 店員さんは白い髪の毛で目がぱっちりしててイケメンでめちゃくちゃホストみたいな店員さんだったんだけど、本当にホストだったんじゃなかろうか…ホストの常連みたいなお姉さんがゾロゾロ来てた。それともホストという空間でなくても、ホストのような人はやはりホストの常連のようなファンを作るという話なのかな…

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