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【レポート】お笑いライブでプログラミング作品を発表してみた

著者プロフィール
ZAWAWORKS
妄想発明家。腐った妄想を叶える装置を開発している。「プログラミングでお笑い」を掲げ、SNSへの発信のみならず、個展を開催したり、お笑いライブに出演したりしている。TikTokフォロワー数4万人、累計230いいねを獲得。

先日、お笑いライブにプログラミング作品を発表してきた。

参加したのは、
①ハッカソンやSNS以外に自分の認知を広げる場が欲しい
②「お笑い芸人より面白くないのでは?」というコンプレックスの払拭
お笑いファンでも笑ってくれるのか確かめたい
④芸人さんとの平場で、トーク力を極めたい
という理由があったからだ。

この記事では、お笑いライブに参加するまでの経緯と、実際に発表してみた感想を述べる。

お笑いライブの選び方

そもそもお笑いライブに出ようと思っても、どうやって探してどこから応募すればいいのかわからない。

しかも大阪はお笑いの聖地。僕のイメージ通りだと、大阪のお笑いライブというのは漫才師とコント師が出る場所で、それ以外をやると「俺たちの島を荒らした輩」とみなされ、ネタ発表後に路地裏に連れられ、顔面を潰された挙句ズボンも没収されるはずだ。

そこでSNSで繋がったプログラマー芸人ジンバさんに、相談してみたところ「笑櫻会」というライブを勧められた。

笑櫻会は、お笑いグループ「チームクボ」が主催するお笑いライブで、ジンバさんも何度も出演していたらしい。プログラミング芸人を受け入れたという前例のおかげで、僕は安心して公式TwitterのDMから参加申し込みした。

ライブの詳細

笑櫻会は月に2回ほど開かれているお笑いライブである。さまざまな事務所に所属する、またはフリーの芸人たちが参加している。

会場

場所は「ライブシアター なんば白鯨」。ごくせんでヤンクミの生徒たちがたむろってそうなBARだった。

ライブシアター なんば白鯨

プログラム

【①オープニング】
主催者メンバーであるお笑いコンビ『ガングリオン』さんがオープニングトークする

【②ネタ】
参加者が各組ネタをする。発表時間は4~5分。

【③コーナー】
参加した芸人たちでミニゲームを行う。今回は10秒制限大喜利を行った。

【④エンディング】
コーナーが終わると軽い挨拶でライブを締め、演者は出口に並びお客さんの帰りを見送ります。中には

結果

ネタの反応

結果から話すと、ウケた。かなりウケた。

思い上がりかもしれないが、自己評価としては笑いの量だと演者10組中上位4組には入った気がしている。目の前の席にいたお姉さんが大きく口を開けたり、真ん中の席のお兄さんが手を叩いたりしていのが印象的だった。

発表の前日に全部の作品が滑った場合をシミュレーションしていたから、笑い声が聞こえてきたときに嬉しいというより安心の方が勝った。

ライブ後に笑櫻会の常連の方が声をかけてくださり、「漫才やコントばかりだから、新鮮だった!発想が面白い!」と感想を述べてくれた。

だから、あの笑いは新鮮さによるビギナーズラックだったと思う。

以下、実際にいただいた感想である。


お笑いライブ感想

【笑い声が聞こえるって最高】
お笑いライブに出てみて思ったのが、「やっぱり笑顔が見えたり、笑い声が聞いたりするのが一番気持ちいい」ということだった。

コロナ禍以降、プログラミングコンテストがオンラインで行われることが多くなりました。オンラインだと基本的に参加者はマイクとカメラをOFFにしているため、発表中のリアクションがわからない。

SNSに作品を投稿し1万いいねがついたこともあるが、数字での評価だけだと実感が湧かなく、脳のアドレナリンが分泌されない。

一方で、生の笑い声には脳がとろけそうになるほどの中毒性があり、約一週間経った今日でも早く次の笑い声が欲しくて、作品制作に情熱を注いでいる。

ハッカソンなどのプログラミングイベントはそこまで頻繁に行われているものではないので、定期的にモチベを上げる機会が手に入ったのは自分にとって大きい。

【上には上がいる】
散々自画自賛をしたが、やはりプロのお笑い芸人には勝てないと感じた。というのは、何組のコンビに本当の爆笑を見せつけられたからである。

「僕のネタ中にこんな大きい笑い声なかったぞ……」と焦るほど、会場の空気が爆発していた。

もちろんお笑い芸人の方が自分より面白いことは当たり前だから、心が折れることも傷つくこともなかった。逆に自分の伸び代を再確認できたことを嬉しく思う。

おわりに

今回わかったのは、コンテストと同じようなプレゼン発表でお笑いライブに参加できるし、ウケることもできるということだ。

また、プログラミングで創作している人たちに新しい発表の場があることを示せたのではないかと思っている。

というのは、プログラミング作品を発表する場はコンテストまたはYouTube・Twitterが主であり、そのせいでプログラミング創作者はどちらかにハマるような作品を作らなければいけないと思い込みやすい。

でも、固定観念を外せば発表の場は多くあるし、実際に僕はTikTokで発信したり個展を開いたり、そしてお笑いライブに出たりと新しい場を開拓してきた。

これからも既存の仕組みに捉われず、プログラミング創作の新しい形を示していきたい。

著者情報

Twitter: @zawa_works
TikTok: @zawaworks
YouTube: オタク妄想研究所


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