お笑いライブに出始めたらプログラミングコンテストで勝つようになった
2023年5月6日(土)。僕は笑櫻会という寄席でお笑いライブの舞台に立ちました。あっという間にデビュー(?)から半年経ったようです。
その日から月2本程度ですがお笑いライブに出続けています。それが理由なのか、今年は参加したプログラミングコンテンストで賞や決勝進出などの結果が出るようになりました。
そこで今回はこの半年間を振り返りつつ、なぜプログラミングコンテストで結果が出るようになったのかについて自分なりに考えてみました。
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1. なんでお笑いライブ出てるの?
まず言うと僕はお笑い芸人ではありません。プログラミング技術を使ったクリエイターです。そんな僕がなんでお笑いライブに出ようと思ったのか?
理由は様々ありますが、一番は「人前でプレゼンしたかった」からです。
コロナ禍以降、プログラミングコンテストはオンライン発表がメインになりました。お客さんはビデオもマイクもOFFにしているので、作品をプレゼンしてもお客さんのリアクションがわかりませんでした。
「発表するなら聞き手の笑顔を見たいし、笑い声を聞きたい!」
人前で作品を発表できる場、それもなるべく人が集まっている場所。これらの条件に当てはまっていたのがお笑いライブでした。
2. どうやってお笑いライブに出るの?
お笑いライブってどうやったら出れるの?そこが分からなかったので僕はプログラマ芸人のジンバ(@jimbaowarai)さんに相談を持ちかけました。
当時、ジンバさんとはX(当時Twitter)上でしか繋がっていませんでしたが、思い切ってDMを送り相談を持ちかけました。
すると「笑櫻会というライブがいいのではないか?」という提案をいただきました。このライブは、チームクボ(@teamkuboinfo)が主催をしていて主に大阪の難波で開かれています。僕はすぐにチームクボ公式TwitterにDMを送り、「お笑い芸人ではないですけど参加できますか?」と質問しました。その結果、チームクボは快く出演を許可していただきました。
そのあと知ったのですが、東京や大阪には主催者に出演料を払ったり、お客さんを呼ぶノルマをクリアすれば参加できるライブがいくつもあるそうです。基本的には、彼らのXアカウントで宣伝しているので、調べてみると良さそうです。
3. プログラミングコンテストに勝てた理由
ここでは僕が思う「なんで笑いライブ出演するとプログラミングコンテストに勝てるのか?」について話します。
3.1. お笑いライブは同じ作品を何度も発表できる
お笑い芸人さんやそのファンの方に驚かれますが、基本プログラミングコンテストでは他のコンテンストで発表した作品で応募することはできません。(同じ作品可なコンテストもあります。)
つまり、発表者はみんな新作で一発勝負するわけです。もちろん本番に向けて発表練習する人がいますが、ぶっつけ本番でプレゼンして時間オーバーする人も結構います。
そんな中、僕は何度もお笑いライブで発表し、聞き手の反応を見たり感想を聞いたりしています。そのフィードバックをもとにプレゼンの表現や作品自体のクオリティを上げているので、新作をぶっつけ本番に発表する人に負けるわけがありません。
3.2. テクノロジー知らない人の前でプレゼンできる
お笑いライブに来る方はテクノロジーについて全く知らない人が多いです。そのため、プログラミング経験者にとって当たり前のような言葉が通じません。(一番驚いたのは「ディスプレイに〇〇を表示して」と話したら「ディスプレイって何?」と聞かれたことです。)
「プレゼンのときは他分野の人にもわかるように」ということは耳にタコができるほど聞いてきました。しかし、今までの僕はあくまで頭の中で「他分野の人はこれくらいしかわからない」と想像して、プレゼン資料を作っていました。
一方でお笑いライブだと他分野どころか全くテクノロジーについて知らない人の前でプレゼンができるので、「この言葉も通じないのか!?」と自分たちの常識が一般人から見たら非常識であることに気づきます。
そんな一般人に向けた説明の仕方(例えや図の見せ方など)が鍛えられていくので、よりわかりやすい説明ができるようになります。
3.3. 大きな声で発表できるようになった
プログラミングコンテストでは、ぼそぼそと話して発表する人が多いです。ぼそぼそと話すと聞き取りづらく、伝えたいことが相手に伝わらなくなってしまいます。
「マイクを使えば小さな声でも大丈夫じゃないか?」と思われているのかもしれませんが、ぼそぼそと話すとはっきりと発音していないので、何を言っているのか分かりづらくなってしまいます。
ライブの後にお笑い芸人さんと話すと「君はもっと大きな声で話した方がいい」とよく言われます。会う人会う人に言われるので、やはり重要なポイントなんだと思います。
実際に大学生でお笑いを始めたばかりの漫才を見ると、「たしかにボソボソとしゃべると自信がなさげに見えるし、ボケやツッコミが大したことないように聞こえる」と気づきました。これはプログラミングの発表でも一緒で、しっかりと口を開いてはっきりと発音している方が作品の魅力や説明が伝わりやすくなります。
4. おわりに
この記事では、僕がお笑いライブに出演した経緯と出演後にプログラミングコンテストで勝てるようになった理由を書きました。もちろんこれらはお笑いライブの出演ではなくても、友達や両親に発表を聞いてもらったりすることでも同じ効果が得られると思います。
大事なのは、自分の作品の良さを引き出すためにどれだけ努力できるかです。
みんな、コンテストに出す作品を作ることばかりに力を入れてしまって、発表時にはスタミナが残っていないことが多いです。しかし、発表がダメだとその作品自体がダメであるように見えてしまいます。ぜひともプレゼン練習も鍛えて、コンテストの発表者レベルが上がってくれたらいいなと思っています。
そして、ぜひとも僕の出演するお笑いライブに来てください!
スケジュールは以下のサイトにまとめてあります!
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