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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【12月8日㈬~12月14日㈫】

冷え込む日もだんだん増えてきて、いよいよ年の瀬感が高まってきました。先週から始めたカレンダーを携えての年末のごあいさつ回りも早くも佳境。今日も何社かのお取引先にお邪魔しました。今年一年お世話になったお礼の気持ちを伝えつつ、来年の後半はまだ配給も宣伝も仕事が決まっていないので、せっせと営業活動を怠りません。絶賛仕事受付中です!

カレンダーと言えば、先週の当通信で応募を開始したザジフィルムズ特製卓上カレンダープレゼント。締切は本日水曜日、とお伝えしていましたが、諸般の事情により、もう少し延ばします。

諸般の事情…。1名からご応募があっただけなので…(正直過ぎ!)。その方はめでたく当選!ということで、後日ご連絡させて頂きますのでお待ちくださいね。で、引き続きあと2名の応募をお待ち申し上げております。…って最早「抽選」ではなく「先着順」ということですね(笑)。卓上カレンダー、社名がハンコで押してあるだけなので希少価値そんなに高くないですよねぇ。この際、オリジナルのポストカードとかいろいろおまけ付けちゃいますので、ぜひお気軽にご応募くださいね。info@zaziefilms.com までメールお待ちしてます!

さて!先週の当通信で予告しました来春公開の、クラシック作品の詳細が本日情報解禁になりました!言いたくてウズウズしていたその作品とは『テオレマ』と『王女メディア』。イタリアの鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の2作品です。来年はパゾリーニの生誕100年の年。3月5日㈯が誕生日で、その前日4日㈮から上映が始まります!両作品がスクリーンで観られるのは、1999年に大島渚監督を実行委員長にして開催された“パゾリーニ映画祭”以来、実に23年ぶりとなります。

ザジでパゾリーニを劇場公開するのはこれが初めてとなりますが、実はDVD化のための買付けは以前から行っていました。今まで手掛けたのは『アッカトーネ』『ロゴパグ』『奇跡の丘』『大きな鳥と小さな鳥』『アポロンの地獄』『豚小屋』の6作品。『テオレマ』は、ずっと「劇場で再公開したいなぁ」と思い続け、10年以上前からイタリアの権利元にアプローチしていたのですが(この権利元が保有しているパゾリーニ作品は『テオレマ』のみ)、先方の希望する金額が高額で現実的ではありませんでした。しかし粘着質な私なので(笑)、1年に1回ぐらい「安くなりませんかね」とお伺いを立て続け、去年あたりからは「2022年はパゾリーニ生誕100年。このタイミングを逃すともう出せないかもしれませんよ…」(ちょっとウソ)と先方にプレッシャーをかけていました。言ってみるものですね。その頃から交渉の余地が出てきて、そこからは一気に話が進み、買い付けが成立したのでした。

当初は『テオレマ』1本での公開を予定していたのですが、どうせなら同時代に製作された『王女メディア』も一緒にやるのはどうだろう?と考え(アンプラグドさんが同時公開した『戦場のメリー・クリスマス』と『愛のコリーダ』のイメージです)、こちらはフランスの権利元と交渉を開始。無事買い付けることが出来ました。

今日解禁になった両作品のビジュアルデザインは、気鋭のグラフィックデザイナー 若林伸重氏によるもの。他社さんのヴィスコンティ作品のリバイバル公開時に、カッコいいデザインで新しいイメージを打ち出していたのが記憶に残っていたのでお願いしました。若林氏とのお仕事は松竹さんが配給し、ザジが宣伝まわりを担当した『カンバセーションズ』という作品以来なので14年ぶり。情報解禁になった今日、ご本人がツイッターで「パゾリーニ監督から“とにかくシンプルで現代風に作ってくれ”と幻聴が聞こえた気がしたので」とツイートしてくださいました。その答えがこのデザイン!私はめちゃめちゃ気に入っています。皆さんも気に入ってくだされば嬉しいです!

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texte de daisuke SHIMURA


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