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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【11月24日㈬~11月30日㈫】

早いもので、もう12月。去年に引き続きコロナで明け暮れた1年も、あと1ヶ月でおしまいです。国内は新規感染者もすっかり減り、「このまま第六波が来なければ…」と思っていたところに新たな変異株が発見されて、「また始まるのかよ~」と、もううんざりしてしまいますが、♪ 夜明けの来ない夜はないさ~(by 松本隆)という歌の文句を信じて、頑張るしかありません。

師走と言えば、年末のご挨拶周り。ザジでは取引先の方々へのご挨拶ツールとして、毎年末カレンダーを配っています。設立当初から某P出版さんのカタログの中から選んで注文していたのですが、試行錯誤を重ねて現在の、上の写真の卓上用と、下の写真の壁掛け用の2種類の社名入りのものになってからも、もう25年以上が経っています。2種類共に「シンプルで使いやすいデザイン」と毎年愛用して下さっている方も多く、Histoire De Zazie Films にも書きましたが、壁掛け用は5年毎に周年記念のオリジナルイラストのものを思いっ切り力を入れて作り、例年の社名入りのものはお休みなのですが、「いつものは?」と言われることもたまにあり、有難いような、悲しいような複雑な気持ちになったりします(両バージョン作れれば良いのですが、そこまで予算は割けない現実…)。

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何ヶ月か前、雑誌をパラパラとめくっていたら、「おっ!うちのカレンダー使ってくれてるんだ!」という写真を発見。うちの配給作品の劇場用パンフレットに寄稿して頂いたり、コメントチラシ用のコメントを頂いたりと、とてもお世話になっている小説家の方のご自宅の風景の中に、それはしっかりと写りこんでおりました。嬉しい!

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ご愛用下さっている方々にはそんな定番なザジカレンダーなのですが、実は去年から問題が生じています。P出版さんから「壁掛け用は例年通り制作しますが、卓上用は今年は作りません。来年は作るかもしれませんが…」とのご連絡。慌てました。「ザジがカレンダーを作らなくなったら、それは経営状態がかなりヤバい時」と常々自ら吹聴していたので(笑)、「メーカーさんが卓上は作らないので」と、壁掛け用だけにしても、言い訳にしか聞こえない可能性があります。困っていたところ、とある店のカレンダー売場で限りなく似たデザインのものを発見しました。包装のビニール袋の裏に貼ってあるシールにメーカーの名前と連絡先の記載があったので、さっそく連絡。小口の注文も受け付けてくれるとのこと。社名を入れるのは、例年なら時期的にもう無理だったそうなのですが、急遽カレンダー自体を増刷するタイミングだったので、運よく名前も入れてもらえることになり、何とか2021年版カレンダーは事なきを得ました。

で、今年9月。2022年版はどうなるのか、P出版さんに早めに確認したところ、今年も卓上用の制作は無し。「じゃ、去年と同じメーカーさんに頼もう」ということになり連絡を入れました。しかし「今年は増刷の予定がないので、名入れはムリ」とのこと。社名を入れるなら、4月にはオーダーしなければならなかったようです。4月に翌年のカレンダーのオーダーと言われても…。

仕方ない。もう2022年の卓上用は社名なしで行こう…と決めかけた時、ふと思いつきました。オリジナルのハンコを作って社名を入れることは可能なのでは? ネットで調べると製作費も日数もそんなにかからずに、シャチハタ方式のスタンプが作れることが判明。データ入稿すれば、フォントも似せて作れる!あとはせっせとハンコを押すだけ!

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幸いベタベタと他の面に染みることもなく、印刷したものと何ら遜色のない仕上がり(笑)。しかし1冊のカレンダーの12ヵ月分、12か所。150冊にスタンプを押すのは容易ではない作業なのでした。たまにかすれるのはご愛敬ってことで。しかし、誰もそんな面倒な作業はやってくれないので、コツコツ私が頑張るしかありません…(12月25日の“カール・テオドア・ドライヤー セレクション”初日前、そんな暇な人は社内にはいない)。来年のカレンダーには、私の呪い…じゃなくて想いが込められていますので、より楽しみにしていて頂ければ幸いです。

せっかくなので、このハンコ社名入り卓上カレンダー、何冊か残しておいて、日頃週刊ザジ通信をお読み頂いている方に抽選でプレゼント!みたいなことをしてみようかと思います。クリスマスも来ますし!何名様分ご用意出来るか(1名とかになってしまったらすみません!)調整しますね。応募方法もちょっと考えます。詳細は来週にでも!

texte de daisuke SHIMURA


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