見出し画像

プレイング相談会開催報告

秋葉原のプレイするポケモンカード専門店 プレイジムTOKYOさんで開催したプレイング相談会の開催報告です。

普段はTwitter(現X)での報告で済ませるのですが、はじめての取り組みでしたので、記録の意味も込めて報告をまとめます。

プレイング相談会とは

これまで小学生・中学生を対象に、ルールティーチング、デッキづくり相談と並行して行なっていたプレイング相談を独立させて、対象を広くオープンとしたイベントです。

詳細は先述の紹介記事を見ていただけたらと思いますが、簡単にまとめると、デッキは持っているけどどう使ったらいいのかわからない、という方のためにスタッフと一緒に考えていこう、というものです。

開催状況

しっかりとした相談会とするために、確認対戦+検討+テスト対戦+まとめを1セットとして90分の枠を設定しました。これを随時受付とするのは難しいため、事前予約制を採用しました。

ティーチングラボの姉妹版イベントとして、くちきさんが開催しているティーチングラボミニが採用しているものを見て、ある程度いけるのではないかと算段を立てました。

イベント開催の3週間前から予約を開始し、募集当初は2枠ほどしか予約が入らず、かなり焦りました。その後、みなさんの拡散や声がけのおかげもあって、最終的には16の枠がすべて埋まる形となりました。そして予約者の無断キャンセルは一件も発生せず、稼働率100%での開催を達成しております。

参加者の皆様、ありがとうございました。

スタッフは講師役8名、受付スタッフ2名での開催でした。

スタッフ:
  shin
  WAKA
  けるびん
  しゅんすけ
  まっつん
  ユーキャン
  レクス
  ればにら
  ヨシ
  zb

所感

イベントを終えての率直な感想をつらつらと書いてみます。

事前予約制について

じっくりと時間をかける必要があるイベントの場合、時間枠を明確に区切る必要があります。それを考えますと、飛び入りアリの随時受付という方法は難しく、事前予約をしていただく方法が適しています。

今回は前日までにキャンセルが2枠発生しました。普段のGoogleフォームでの受付ですと人間が介在しないとキャンセルの手続きなどが難しいため、キャンセルは即枠が空いてしまうことにつながってしまいますが、今回は無料の予約システムを利用していたことで、事前のキャンセルを自動で受け付けて枠の開放をすることができました。

おかげで前日の深夜にキャンセルで空いた枠に申し込んでいただき、すべての枠を有意義に使うことができました。

利用者からのネガティブな評判も聞こえていないので、次回もこの形式を踏襲しようと考えています。
もし予約する際にこのシステムがあることで予約を躊躇した、という方がいたらご意見お待ちしております。

一方で柔軟な運用はできないため、事前予約以外の枠を運用すべきかは今後の検討課題としたいと思います。

90分の時間設定と方式について

今回、はじめてのプレイング相談に特化したイベントということで、スタッフの足並みを揃えるためにも、以下のような形式に統一しました。

●確認用対戦(20分)
  デッキの理解度を測るためにスタッフと簡易的に対戦します
●プレイングについてのアドバイス・ディスカッション(30分)
  プレイングについてスタッフとともに議論していきます
●テスト対戦(30分)
  ディスカッションを基にテスト対戦を行います
●振り返りとまとめ(10分)

出典:ポケモンカードの「プレイング相談会」を開催します

リストから問題点がわかりやすいデッキづくり相談と違い、プレイングの悩みは参加者が明確に意識できていないことが圧倒的に多いという特徴があります。そのためヒアリングだけでは事前の情報が足りず、悩みに寄り添ったアドバイスをするためには、ある程度参加者のプレイを観察させてもらう必要があります。

本当はしっかり最後まで対戦する、あるいはむしろシチュエーションごとの行動まで確認したいところですが、時間の制約もあって3回ほどばんを回す程度の確認対戦を行なっています。

この確認対戦には計画上、ヒアリングを兼ねつつ20分を割り当てておりましたが、参加者が上級者に近くなればなるほど、確認する時間が長くなるという傾向がありました。これはスタッフ側がアドバイスするポイントを見極めるのが難しくなっているということのように思います。

ディスカッションに熱が入って30分を超過してしまったり、テスト対戦を2回やるケースも散見され、時間内にまとめまで辿り着かない卓が多く発生しました。
この部分についてはスタッフの経験の蓄積や、参加者のターゲットを絞ることでよりバランスをとることができるかもしれません。

また小学生にとっての90分は少し長いかもしれない、という懸念もありましたが、参加された4名の小学生はいずれも集中を切らすことなく最後まで真剣に参加されていました。この点は未就学児童がいなかったことや入門者はいなかった、ということが要因でしょうか。

いまのところ90分の時間設定にはマイナスの材料が少ないため、次回以降も90分を想定してイベント設計をしたいと思います。

実際のディスカッションについて

今回スタッフとして稼働してくれた人たちは、みなさん経験豊富なプレイヤーであったり、ポケモンカードのプレイを言語化することに長けたメンバーが揃っていました。

参加された皆さんからは、多くのポジティブな感想をいただいており、アドバイスやディスカッション部分についての満足度はある程度達成できてのではないかと感じています。

参加者のららみーさんが、内容紹介の記事を書いてくれていますので、リンクしておきます。ららみーさんありがとうございます。

しかしながらこうしたイベントの満足度は、スタッフ個人の「質」に大きく依存していたという面は否めません。

もちろんひとりひとり違うプレイスタイルや悩みを抱える参加者に、画一的な仕組みで対応するというのはなかなか難しいところですが、イベントとして、スタッフの個人的な素養と経験にのみ依存しているのは、危険な状況であるとも言えます。

参加者に寄り添うマンツーマンでの良さを維持しつつ、スタッフが入れ替わってもクオリティを維持する方策を検討する必要があると考えています。

参加費用について

今回、参加費をお一人1,000円に設定しました(小学生は無料)。ティーチングを受ける際に費用がかかる、ということにどれだけの理解が得られるのか、という不安はありましたが、それでも満席となりました。参加された皆さんからも満足したとの声をいただき、次の開催について聞かれたりもしました。

Twitter(現X)でもつぶやきましたが、この参加費はほぼ会場としてお借りしたプレイジムTOKYOさんのスペース利用料となります(通常、4時間ごとのブロックで1,000円/1人の利用料)。スタッフのみなさんには交通費も出せていません。

プレイング相談会の中核にあるのはスタッフメンバーの知見です。これは彼らが時間と労力をかけて得たものであり、それを参加された皆さんに提供するモチベーションを支えているのは、彼らが持っている「ポケモンカードを楽しむ人が増えて欲しい」という思いだけです。

それが対戦ゲームであるポケモンカードのより良い未来、より良い環境をつくるのだとしても、それだけでいつまでも続くものではないと考えます。

わたしは、このレベルの相談会のスタッフとして稼働できる彼らには、少なくとも東京都の最低賃金くらいの対価を将来的には得ていただけるようにする。そうすることがイベントを継続的に開催するために、必要不可欠であろうと感じています。

そのためには90分の相談会に2800〜3000円程度の負担を、参加者の皆さんにお願いしないといけなくなる計算です。これはかなりハードルの高い話ではないでしょうか。この金額を出すとすれば、参加者の方からはイベントの内容にかなりの期待を寄せられることでしょう。

いまのスタッフの個人的な質に頼ったやり方では、いつまでたっても、その期待を常に応えられるイベントにはいきつかないでしょう。しっかりとした質の担保と納得感のある内容の提供を模索する必要があります。
当面は会場費を負担いただいて開催する形で、また準備をしてみたいと思います。

次回開催

次回の開催について、参加者の方から何度か聞かれました。ありがたいことなのですが、非常に開催のためのエネルギーが必要なイベントであり、質を提供できるスタッフを一定数揃えるには準備が必要です。

6月のPJCS終了後、あたりを目指して検討してみたいと思います。

最後に

このイベントはわたし個人がやってみたいものであり、現代のポケモンカードを取り巻く環境では求められているものではないか、という思いで開催しましたが、仲間の協力なしには実施することはできませんでした。実際、私は受付業務のみで、一件も担当していません。

全ては熱意のある友人のみなさんのおかげです。

本当にありがとうございました。
またよろしくお願いします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?