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濡れた猫で砕く


今日は何年ぶりかに嗚咽した。
自分でも何で泣いているか分からなかった。
勝手に涙が出てきて止まらない。
たぶん「不安」「焦り」「悩み」「緊張」その他諸々の感情が蓄積されていたんだと思う。
久しぶりに憂鬱な感情に浸っているためnoteに記録しておこうと思う。


私は悩みや不安を誰かに打ち明けることが少ない。どんな事があっても自分にポジティブな言葉をかけて溜め込み、結局抑えきれなくなって涙が止まらなくなる。
自分でも吐き出した方が楽なのは分かっているが、吐き出す勇気が出ない。弱いな、とつくづく思う。
でも、誰かに話を聞いてもらってわんわん泣くよりも、1人でブツブツ言いながら滝のように涙を流す方がスッキリする。それが私のストレス発散方法なのかもしれない。自分はその方が良いと自覚しているが故に悩みを吐き出さないのかもしれない。


今日は愛猫のお腹に顔を埋めて泣いた。
猫は何も言わずに悩みを聞いてくれる。
顔を上げると愛猫は迷惑そうに涙で濡れた体を丁寧に毛繕いし始めた。
「ごめんね。」と苦笑いして言いながらも愛猫の体に顔をスリスリした。
柔らかい毛と、トクトクトクという速い鼓動でとても癒された。


愛猫の力も借りて2時間ほど経ってから涙が止まった。泣き止んだ後は、目は重たいが心は妙に軽い。
心の中に溜まった頑丈で暗い色の塊が全て砕け散ったようで。


こんな憂鬱な日もたまにはいいなと思う。
明日はどんな日になるだろうか。
また泣いていないといいけど。


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