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鳥活と毒沢鉱泉

毒沢鉱泉 神の湯

今年の初温泉、旧年中からいろいろと計画を練っていたんですが、
なんと仕事始めの日を1日勘違いしていて、年末の土壇場に来て宿をキャンセル。大急ぎで1/6土曜日という空いてないだろうな日を検索すると、
ありました。毒沢温泉 神の湯。
せっかくの「日本秘湯を守る会」の会員宿だったのに、慌てていたため楽天から申し込んでしまった。なのでスタンプはなし。

話をちょっと戻すと、宿に泊まる前の2泊は鳥活の為に車中泊。
今年はオオマシコやイスカという鳥さんが当たり年で、オオマシコは関東以西には2年ほど飛来が少なく、私達も3年ぶりの邂逅となります。
ちょうど今年の初雪が積もった朝に訪れるというこの上ないシチュエーション。青空と雪との対比がそれはもうきれい!

オオマシコの特にオスは、ワインレッドの深い色合いを持つ鳥で、おでこと胸元に純白のアクセント、翼は黒褐色で風切外縁は白が際立つ。
かわいさならシマエナガ、美しさなら多分オオマシコだろうなとこれは私の感想。

羽を膨らめてる
白い縁取りがいいアクセント

こちらは若オス、まだ茶色多め

こちらはメス、地味目です。

3日間はほぼほぼ鳥さんを探して歩き回る。

イスカのオスとメス
イスカのオス
ホオジロ
シメ
カシラダカ
カヤクグリ

普段は中々お目にかかれない鳥さんも興味を持って、じっくり探してみると、思わぬ出会いがあって本当に楽しみなんです。

最後におまけのカモシカさんです。

初めの2泊は下諏訪温泉の矢木温泉で日帰り入浴

諏訪観光ナビよりお借りしました


Na・Ca-硫酸塩・塩化物泉で源泉は熱めですが加水してます。蛇口加水なので止めることもできます。湯口はいつもかけ流されて時々どばっと大量に出てきます。壁画が富士山(女湯)で銭湯気分です。広い内湯が一つでカランも古いタイプですが、なんといっても¥280という安さ。しばらく通うと思うので、向かいの和菓子屋さんで回数券買いました。この和菓子屋さんも昭和のお値段で提供、いまどき信じられないお値段ですよ。鶯もち買いました(¥80)
注意点は温泉の番台のおじいさんは計算苦手っぽいので、なるべくぴったりの金額を持っていくといいでしょう。不在時は箱に入れておくシステムです。

諏訪湖畔で車中泊しました。トイレもきれいで快適でした。

諏訪湖の朝
車内

夕食は1泊目はラーメン、焼き味噌ラーメンがスープが私好みでした。
ちょいお高め

2日目はイタリアン
グラッチェガーデンズ 岡谷中央店
ファミレスはなん十年ぶり、スパおいしかった。

3日間、がっつりと鳥活して、いよいよ毒沢鉱泉に向かいます。
その前に諏訪大社下社秋宮にお参り。お正月のしつらえも片づけの最中です。

諏訪大社下社春宮の脇を通ってR142から砥川の橋を渡り、最後には恐ろしく急な林道を登った突き当りが毒沢鉱泉 神の湯。山荘を思わせる佇まいが良い風情、受付をしてお部屋に案内されます。

神の湯の名の通り、宿の中には立派な神棚と言うよりもはやお社で、弁天様がお奉りまつりされています。
そして外の源泉近くのお社には龍神様がお奉りされています。
辰年に龍神様のお湯に浸かれるなんて開運間違いなしですね。

部屋は2階の6畳間で、まあ二人でもOKですね。布団は各自で敷く方式で、トイレ・洗面所は共有です。

一番風呂と行きたいところですが、日帰り入浴もやっているのでそこは残念、でもお湯の供給量がかなりあるので問題なしです。
着くやいなやお風呂に直行したい派なので、着替えると速攻で向かいます。
一旦本館を出て通路を通って湯屋に向かいます。

とても清潔な脱衣所、このほの暗い雰囲気がとてもいい。
浴室も同じくほんのり暗い。

SR・BSは秘湯を守る会によくあるタイプのもの。これいい香りなんですよね。泉温は10℃の鉱泉なので沸かし湯です。泉質は含鉄(Ⅱ)Al-硫酸塩冷鉱泉(酸性低張性冷鉱ph2.5)で冷泉の湯口から飲泉できます。

左の小さいのが冷鉱泉です

ほのかに甘さを感じて次に酸味がやってきます。飲んだことない味なんだけど、なつかしく美味しい。3杯位飲んじゃったけど飲みすぎ???
お風呂に行くたびに飲んでしまう。
お湯はかなり好きなタイプ。身体にじんわりと沁み通ってじっくり暖まる。
10℃だけどせっかくの冷鉱泉なので交互浴で。。。

ムリ~~~

足を入れた瞬間かじかみそうだった。
なので足だけ浸かって交互浴します。足だけでも結構効果あって、速攻で暖まるのがくせになります。

男湯の方では、すごい猛者ががっつり浸かっていたそうな。
ありえない、すごすぎる!
心臓麻痺レベルだったもん。

さて、お風呂から出たら部屋で持参のビールはお約束。
うまいわ~
そして待ちに待った夕食の時間です。
1階の食事室で頂きます。

野菜中心で味付けがちゃんとしただしの味で、超がつく薄味です。
それが素材の味が生きていてすこぶる美味しい。

手前は山菜と大根おろしのあえもの、奥はナスの煮びたし
奥はみそ味な何か、右が筍の煮物、手前はエイシャロット
この鍋が薄味でほんとにうまい
長野サーモンをしゃきしゃきの玉ねぎでポン酢で頂く
ふろふき大根うまうま

この後にアユの塩焼きとウドの卵とじが来ます。

諏訪の地酒で蔵元は舞姫の翆露の純米大吟醸、飲みやすくてめっちゃおいしい。そして香り高い。限定品のようです。1合で頼めるんだけど、量が多くてうれしいw

最後はご飯でシメ、なんと汁物がそばでした。漬物がうまうま

デザートはゴールデンキウイでした。

朝食も薄味仕立て、量もちょうどいい

すごくこだわりの食で、お正月に疲れた胃腸にはとてもやさしい食事だった。私は普段はだしの素使うんだけど、お正月の煮物やお雑煮は昆布とカツオでだしを取るのね。その味を舌がまだ覚えているので、化学調味料じゃない味付けはほんとにさらっとしていて奥が深い。じわじわ来る感じ。

この食事と温泉ならまたリピートすると思う。
いい宿に泊まれてよかった。怪我の功名ですね。




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