今まで沢山の海外旅行にまつわるガイドブック、パンフレットを読んできて思う事がある。観光地や美味しい料理、レストランといったキラキラした側面は知る事が出来るが、現地での観光客、日本人へのぼったくりの手口を詳細について書かれているのは殆ど見た事が無い。
　そこでここでは、僕がベトナム滞在中に経験したぼったくりの手口を紹介しようと思う。

その1.靴の手入れをしようかと言い寄ってくる人
　ベトナムのような暖かい地域では、基本サンダルで行動する人が多い。まずはサンダルを履く観光客をターゲットとした、ぼったくりの手口を紹介しようと思う。僕がハノイに滞在していた際、コンビニの前で座っていたら、片手に靴の手入れの道具が入ったプラスチックバックを持つ男の人が近づいてきて、僕のサンダルを指差して「直してやろうか」と言ってすぐさま僕のサンダルを磨いたり補強し始めた。直している間、英語で「どこからきたの」とか家族の話をしたりして凄くフレンドリーで、優しい人だなぁって思い、僕もつい気を許してしまった。せっかく直してくれてるんだから幾らかチップをあげようと軽い気持ちで修理が終わるのを待っていた。んで、ここからが問題だった。終わったら電卓を見せてきて、ディスプレイの数字を指差してきた。「はいはい、３、４万ドン（180円〜240円）くらいかなぁ」って思って電卓見たら「40万ドン（2300円）！」。ベトナムの平均時給が120円程なのを考えるとぶっ飛んだ金額である。「高すぎるわ笑」でも僕もやすやすと払う程馬鹿じゃない。電卓を4万ドンと見間違えたふりをして、まず1万ドンを１枚渡した。そしたら、これじゃないぞみたいなそぶりをしてきたから、「俺の財布の中身はこの札２枚しかない！」って言って2万ドン渡してその場からそそくさとその場から逃げて難を逃れた。観光客の多い、人通りの多い所という環境もあってか、その後に追ってくる事も無かった。フレンドリーに近寄ってきて「何か直そうか」何て甘い言葉にはくれぐれも乗らないように！

その２.お菓子のサンプルをあげて、その後にお金を要求してくる人
　こちらもハノイに滞在中、僕自身が体験した手口である。ハノイ市内、ホエンキアム湖周辺の通りを歩いていると、色々な物売りの人を見かける機会がある。その殆どは安全で、買っても高額な金銭を要求される事は無いが、中には悪質なものも存在する。その代表例が「丸いドーナツのようなお菓子」を販売する物売りである。カゴ一杯にこのお菓子を入れて台車のようなものに置いて押しながら道行く観光客にその内の一個を、気軽に渡していく。（売り子の殆どはおばちゃん、男の売り子は一人も見かけなかった）そうして食べ終わると、手を出して強い口調で「マネー！」と言ってお金を要求してくる。この場合、「Thank you」と言ってすぐその場を去るか（売り子に捕まった欧米の観光客の人がこうやって切り抜けるのを見かけた）、そもそも「No Thank you」と言って受け取らなない、「No Money,I'm poor」と言って去れ（僕が良く使うやつ）ば問題無いので、真に受けてお金を渡す必要は無い。勿論、味が気に入ったら買うのもあり！

その３.いきなり靴を歯ブラシで磨いてくる人
　これは、ホーチミンに滞在中に知り合ったバックパッカーから聞いた話で、僕自身が体験した訳では無いが参考までに。ホーチミンの有名な観光地、ホーチミン市郵便局を観光後、近くのベンチに座っていたらいきなり歯ブラシで靴を磨き初めて、その後にお金を要求してきた。何も支払わらずにその場から離れて事なきを得た。

　また、タクシーを利用する際には、声をかけて勧誘してくるものは使わずに、配車アプリを利用する事でぼったくりから身を守る事が出来る。ベトナムを訪れる際には事前に「Grab」をダウンロードしておく事をおすすめする。配車の他にもデリバリーも頼めたりして、非常に便利だ。Ep.4のゲストハウスで知り合った日本人は、「1日ハノイを案内するよ！」と勧誘されて乗ったバイクタクシーに高額要求されて大変な目に遭っていました笑（しかもその運転手はGrabの制服を身につけていて、ぱっと見は安全な風に見えたらしい。）Grabを使えば、予め乗車地で降車地を入力すれば金額が表示され、それ以上の金額が要求される事は無く非常に安全。
　

　ここでは３つの事例を取り扱ったが、ぼったくりから身を守る為には、勧誘や何か物を渡して来ようとしてもそれに構わない毅然とした対応をする事が重要だと感じる。フレンドリーでいる事も大事だけど、場合によっては舐めて見られてしまう恐れあり笑　
これからベトナムに行く人、この事を心にとめて楽しんできて下さい！
絶対Grab入れてね〜